Microsoftは米国時間5月12日に「Office 2010」と「SharePoint 2010」をローンチする。米ニューヨーク市ではメインのローンチイベントが開催される予定だ。企業ユーザーは最新のOfficeクライアント/サーバ製品を利用できるようになる(Officeと「Office Web Apps」のコンシューマー向けローンチは2010年6月となる)。
Office 2010をできるだけ低価格で(合法的に)入手することに関心がある個人ユーザーは、ZDNetのブログ仲間であるEd Bott氏の鋭いアドバイスを参照されたい。では、ボリュームライセンスが適用されるビジネスユーザーはどうか?価格面でOffice 2010はどのようになっているのか?
これについては、Directions on Microsoftがかなり詳細に価格分析を行っている。Office 2010のボリュームライセンスは「Office 2007」と同じか高くなるというのが結論だ。Microsoftが機能を追加している場合は、価格が高くなっているという。
以下は、Directions on Microsoftが分析した最新のOffice 2010の価格表のまとめだ。
「Office 2010 Professional Plus」は4%値上げ。
「Office 2010 Standard」は同じ。
「Project 2010」「Project 2010 Pro」はともに10%値上げ。
「Project Server 2010」は10%値上げ。
「Project Server Client Access License(CAL)」は同じ。
「SharePoint Server 2010 Enterprise CAL 」は10%値上げ、Standard CALは同じ。
「SharePoint Server 2010 Server」は10%値上げ。
「SharePoint Server for Internet Sites Enterprise」は同じ。
「Enterprise CAL Suite」は2.5%値上げ。
ボリュームライセンス顧客向けの価格は同レベルを維持する戦略なのか、値上げする戦略なのか、Microsoftに聞いてみた。Microsoftの代表者は、「われわれのボリュームライセンス(VL)モデルには柔軟性が組み込まれているので、エンタープライズソリューションの価格についてはコメントしない方針だ」と述べた。
だが、MicrosoftのOpenライセンスとSelectライセンスを購入する顧客は通常、価格交渉力を持たない。750ユーザー以下の場合、値引きの可能性は少なくなる。それだけでなく、価格が上昇した場合、5%あるいは10%の値引きに成功したとしても、これまでと同じかそれ以上の金額を払うことになる--もし前回も値引きを受けていた場合は。
Direction on Microsoftのアナリスト、Paul DeGroot氏は、「Microsoftは全体として、同等の価格に設定しているようだ--「Google Apps」などの競合が影響しているからかもしれないし、不況だからかもしれないし、その両方かもしれない。今は値上げのタイミングではないという認識にどの企業も合意するだろう」と述べている。
「Pro Plusの価格は上昇したが、機能も増えており、Office 2007 Pro Plusと同じ値引き率--65%--だ。Office Standardの場合は実質的に改善しており、同じ値段で機能が増えている」(DeGroot氏)。
Directions on Microsoftによると、Microsoftは実際、Office 2010の個々のアプリケーションのほとんど(「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」など)の価格は値下げしていると報告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ