大和証券キャピタル・マーケッツ(大和証券CM)は営業情報共有システムをセールスフォースのPaaS「Force.com」上に構築、3月から全機能を稼働させ、機関投資家向けセールスやアナリストなど約800人、日本を含む8カ国で利用している。キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)がシステムを構築しており、6月6日に発表した。
大和証券CMは大和証券グループで、機関投資家を中心にした資金運用や投資銀行業務などのホールセールビジネスを担当しており、国内3拠点と20の国と地域で展開している。グローバルネットワーク強化を目指す同社では、各拠点営業情報の管理と共有が重要なテーマとなっていたという。従来の営業支援システムの管理性向上と運用コスト見直しも急務となっていたとしている。
この課題を解決するために従来のシステムのメリットを活かしつつ、グローバルで利用できるとして、Force.comを採用。約5カ月で構築し、3月からすべての機能が稼働し、利用者数、利用拠点も拡大しているという。
新営業情報共有システムは案件管理サービス、配信管理サービス、依頼サービスといった機能を提供している。案件管理サービスは、機関投資家向けセミナーや事業会社への訪問、取材などを案件として共有して、参加者の調整やスケジュール登録、レポーティングを支援する。配信管理サービスは、機関投資家向け各種レポート類の送付業務を支援。依頼サービスは、セールスからアナリストへの各種依頼業務を支援するというものになる。