2012年に開発者が学ぶべき10のスキル

Justin James (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2012-02-01 07:30

 ここ数年、ソフトウェア開発の世界は比較的穏やかだった。しかし、HTML5が地歩を固め、Windows 8がWindowsの開発シーンに大きな変化を迫っている今では、ジェットコースターの日々が戻り、スピードはますます上がってきている。もし最先端に居続けたいのなら、少なくともこの記事で挙げる10のソフトウェア開発スキルを身につけることを検討すべきだ。

1.モバイル開発

 モバイル開発を学ぶのに時間を割く価値などないと考えているのなら、考え直した方がいい。2011年のAndroid携帯の世界出荷台数は、ほとんどPCの販売台数と同じだ。他の有名なモバイルデバイス(iPhone、iPad、そして「瀕死状態」のRIMデバイス)を加えれば、販売台数で見れば、モバイルデバイスはもはやPCを越えている。これは、何を意味するのだろうか。もし、読者がPCでしか動かないソフトウェアを作ることで生計を立てているのであれば(これには、モバイルデバイスでは使えない、あるいは使いにくいウェブサイトが含まれる)、今こそモバイル開発を学ぶべきだということだ。

2.NoSQL

 わたしは他の人たちと同様に、適切に設計されたリレーショナルデーターベースのスキーマを高く評価しているが、これはすべてのプロジェクトに適しているわけではない。これまでリレーショナルデータベースは、他によいものがないという理由で、最適とは言えないところでも使われていた。この数年で、さまざまなNoSQLデータベースシステムが導入されている。今では、大手のサービスベンダー(AmazonやMicrosoftのような)もNoSQLをサポートしており、NoSQLを使うのに技術的な問題はない。NoSQLは、あらゆるプロジェクトに適しているわけではない。従来のデータベースに取って代わるかと言われれば、一部のプロジェクトの、一部の開発者関しては、確かにその通りだ。今後NoSQLは広がっていく一方であり、今年はその使い方を学ぶべき年だろう。

3.単体テスト

 単体テストは、あれば「それはいいね」と言われるものから、業界のベストプラクティスになりつつある。また動的言語の利用が増えている中、単体テストはより重要になっている。単体テストのために、幅広いツールとフレームワークが提供されている。もし単体テストを行う方法を知らないのであれば、今こそ学ぶべき時だ。2012年には、単体テストは「履歴書を飾るもの」から「履歴書に必須のもの」になるだろう。

4.PythonまたはRuby

 すべてのプロジェクトが動的言語に適しているわけではないが、多くのプロジェクトは動的言語を使った方がうまくいく。この分野では長年のあいだPHPが使われてきたが、今ではPythonとRubyも真剣に検討されるようになっている。Ruby + Rails(あるいはRuby + Sinatra)またはPython + Djangoが、Web開発の優れたプラットフォームになるという議論もあるし、Pythonは以前から「ユーティリティ」の仕事にはよく使われていた。PythonまたはRubyを今のスキルセットに加えられれば、一部のプロジェクトをやっつけるために、使える別の選択肢や、よりよい方法が得られるはずだ。

5.HTML5

 HTML5は急速に離陸しつつある。間近に迫っているIE 10のリリースは、ほとんどのユーザー(IE 6やIE 8で止まっていないユーザー)がHTML5のフルパワーを活用できるようになるための、パズルの最後の1ピースだ。今HTML5を学べば、次世代アプリケーションの最前線に出られるだろう。そしてほとんどのモバイルデバイスは、すでにHTML5のサポートに秀でているため、HTML5の習得はモバイル開発を始めるためにもよい。そして、HTML5がWindows 8のUI定義に使われる方法の1つであることも忘れないで欲しい。

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