マカフィーは6月27日、モバイル端末管理(MDM)ソフトウェアの新版「McAfee Enterprise Mobility Management(EMM) 10.1」を6月29日から提供すると発表した。価格は11~25ライセンスで1ライセンス1万8606円となっている。
EMMは企業で使われるスマートフォンを一元管理して、安全に保護するMDM。iOSやAndroidのほかにWindows Phone、BlackBerryなどにも対応している。
新版のEMM 10.1の新機能として、Android向けに「McAfee Secure Container」を搭載している。Secure Containerは、企業のセキュリティポリシーにしたがって企業メールや連絡先、カレンダーを個人データと分離させ、コンテナ化する。
コンテナ化で、1つのモバイル端末をビジネス用途とプライベート用途に安全に使い分けられるようになる。Secure Container内にある業務データは暗号化され、外部アプリへのデータ転送をブロックすることができる。端末の紛失や盗難時にもSecure Container内のデータだけを消去することも可能と説明する。
現在、私物端末の業務利用(BYOD)が注目されつつあるが、一般的なMDMでは対応しきれない部分があると指摘されている。私物として購入したスマートフォンを会社で使おうと思っても、紛失したり盗まれたりといった時に「データがすべて消去されてしまう」からだ。そうした点で、今回のSecure Containerは注目すべき機能と表現できる。