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VMworld 2012:仮想デスクトップの限界を突破する「ミラージュ」 - (page 2)

冨田秀継 (編集部)

2012-08-29 12:57

 PCが故障したとしても、端末のディスクイメージはデータセンターにあるため、端末さえ交換すればすぐに利用を始めることができる。また、タブレット端末で画面の配信を受けるなど、Viewとあわせて活用できる点も特長だ。

 Mac環境で仕事をしたいという従業員には、「VMware Fusion」(8月23日にMountain Lionに最適化されたバージョン5が発表された)でデータセンターから仮想マシンのイメージを取得、Mirageのテクノロジを活用――つまりデータセンターとの間で仮想マシンを同期しながら利用することもできる。

写真 ViewとMirageの違い
※クリックすると拡大画像が見られます

 同社日本法人のヴイエムウェアでストラテジックアライアンス シニアテクニカルアライアンス マネージャを務める齋藤康成氏は、「昔のエンドユーザーの環境は、デスクトップPCに縛り付けられていた。現在は、タブレットやラップトップ、シンクライアント、デスクトップなど、さまざまなデバイスを業務として利用できる環境にしておく必要がある。従業員にとって望ましい環境を提供しなければ、企業は優秀な人材を獲得したり、雇用し続けることが特に北米で難しくなることがある」と言う。

 「さまざまなデバイスを利用できるのは、エンドユーザーにとっては嬉しいこと。だが、IT部門にとっては、さまざまなデバイスを管理する必要に迫られ、負荷がますます増えることにつながる。VMwareはテクノロジでそれを克服したい」と斎藤氏は言う。

 VMwareでは、厳格なセキュリティを適用したいユーザーにはViewを推奨。物理マシンを活用したい、あるいはより機動性を高めたい場合はMirageを推奨するなど、EUCのさらなる推進を図りたい考えだ。

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