大河原克行のエンプラ徒然

IFAで他社を圧倒したサムスン

大河原克行 2012年09月07日 13時27分

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IFA 2012が開催されたメッセ・ベルリンにサムスンの旗がなびく
IFA 2012が開催されたメッセ・ベルリンにサムスンの旗がなびく

 ドイツ・ベルリンのメッセ・ベルリンにおいて、2012年8月31日から開催されていた「IFA(国際コンシューマエレクトロニクス展)2012」が9月5日、閉幕した。

 主催者側の発表によると、期間中の来場者数は24万人に達し、そのうちトレードビジターは14万2300人と、前年の13万2900人から7%増加。ドイツ国外からの来場者数は4万2800人と、前年の3万8569人から11%の増加となった。

 14万2200平方メートルの展示面積に、デジタル家電やPC、白物家電製品などのメーカーをはじめとして世界各国から1439社が出展。会期中の受注総額は38億ユーロを超えたものと見込まれている。

 主催者によると、出展者数はほぼ前年並みとなったものの、それ以外の実績はいずれも過去最高になったようだ。

 今回の展示で目立ったのは、テレビでは4Kディスプレイ。PCではWindows 8の発売を10月26日に控えていることもあり、Windows 8を動作させたタッチ機能搭載モデルやスレートPCの展示が相次いだ。

 4Kテレビでは、2011年12月に世界初となる4Kテレビを商品化した東芝が、同社独自の新4K画質処理エンジン「レグザエンジンCEVO 4K(仮称)」を搭載した84v型4Kテレビを展示。4K出力対応のダイナブックを2013年度にも商品化することを発表した。

 また、ソニーは「4K X-Reality PRO」を搭載した2万5000ユーロ(約250万円)の4Kテレビを年内に発売すると発表。シャープも、ICC技術を採用した60型の4Kテレビを展示して、年内の発売に向けて技術が順調に進化していることを示した。

  • レグザエンジンCEVO 4Kを搭載した東芝の84v型4Kテレビ

  • 4K X-Reality PROを搭載したソニーの4Kテレビ

  • シャープが展示した60型ICC技術搭載4Kテレビ

  • サムスンが展示した55型有機ELテレビ

 一方、PC関連では、スレート型とノート型の両方のスタイルで利用できる製品が相次いで発表された。サーフスライダー方式によりディスプレイ部をスライドさせるソニーの「VAIO Duo 11」のほか、東芝もスライド方式を採用した「Satelite U920t」を展示。そのほか、サムスン電子の「ATIV Smart PC」やデルの「XPS 10」、台湾エイサーの「ICONIA W510」のようにディスプレイ部を着脱する方式のノートPCも展示されていた。

  • スレート型とノートPC型の両スタイルで利用できるソニーの「VAIO Duo 11」

  • 同じく両方のスタイルで利用できる東芝の「Satelite U920t」

  • デルは「XPS Duo 12」でディスプレイが回転するユニークな形状を採用

 また、ソニーの「VAIO Tap 20」やデルの「XPS One 27」、レノボの「IdeaCentre A520」のように、大型ディスプレイを搭載したオールインワンPCの展示も目立っていた。10指タッチ機能の搭載もこれらの製品の特徴だ。

 Windows 8時代を直前に控えて、タッチ機能を搭載したPCが一気に増加することを感じる各社の展示だったといえよう。

 スマートフォン関連では、サムスンの「GALAXY Note II」の発表が注目を集めた。開催直前にベルリン市内の会場で行われた発表会見には約2000人が参加。発表時には大きな歓声があがるという盛り上がりぶりだった。

 同社はさらに、通信機能を搭載した「GALAXY Camera」や、Windows Phone 8を搭載した「ATIV S」を発表して話題を集めた。

  • サムスンの「GALAXY Note II」

  • サムスンは2000人が参加した会場でWindows Phone 8搭載のATIV Sを発表

 白物家電関連では、欧州市場での事業拡大を目論むパナソニックが、同社として初めて白物家電をIFAに出展した。また、サムスンやハイアールが白物家電の展示に力を注ぎ、欧州市場で高いシェアを持つボッシュ、シーメンス、ミーレ、エレクトロラックス、フィリップスといった企業に対して、対抗意識を前面に打ち出していたのが印象的だった。

  • ボッシュなどの欧州で強い白物家電メーカーは大きなブースを構える

  • パナソニックは白物家電を初めて展示した。日本では未発売の製品も展示

  • 基調講演に登壇したセイコーエプソンの碓井稔社長

 一方、セイコーエプソンの碓井稔社長が開催初日の基調講演に登場。「Becoming Indispensable in a changing world(変化し続ける世界の中で、なくてはならない存在になるために)」と題して講演。日本のモノづくりへのこだわりや、セイコーエプソンの匠の技術による製品開発、生産への取り組みなどについて訴えた。

おとなしさ感じる日本の電機メーカー

 今回のIFA 2012を通じて感じたのは韓国勢のパワーだ。

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