#4:ソーシャルメディアサイトの利用規約を見直しておく
FacebookやTwitter、その他のソーシャルネットワークを使用する前に、その利用規約を熟読しておくべきである。プロモーションやコンペティションを行う際には特に、こういったことが重要となる。規約に従っていない場合、自社ページの削除といったリスクが生み出される。
例えば、Facebookの「Like(いいね!)」ボタンをプロモーションの投票メカニズムとして流用することはできないし、Facebookのメッセージ機能やチャット機能、プロフィールへの投稿を使って当選通知を行うこともできない。
また、プロモーションを実施する際には、Facebookとは何の関係もないという点を明記しておく必要がある。Twitterでプロモーションを行う場合には、ユーザーが複数のアカウントを作成し、複数回の応募を行わないようにするための規約を定めておく必要がある。
#5:ブランドの使用状況を監視するとともに、偽のユーザー名や偽のページに目を光らせる
ブランドの所有者は、ソーシャルメディアのユーザーによってブランドが正しく使用されているかどうかについても目を光らせておき、自社商標の独自性が失われ、法的保護を受けられなくなるような事態を避けなければならない。
また、ブランドの所有者はソーシャルネットワーク上の権利侵害、特に偽のページや偽のユーザー名にも目を光らせておく必要がある。ただ、ファンページは必ずしもブランドに害をなすとは限らない。米Coca-ColaのFecebookページはもともと2人のファンによって始められたものである。
しかし、リスクが生み出される可能性、特に知的所有権の侵害や名誉棄損の可能性が潜んでいるのも明らかである。FacebookとTwitterは、利用規約に違反しているコンテンツの削除を行ってくれるものの、現在のところソーシャルメディアのユーザー名については、ドメイン名の対立時に用いられる一貫した紛争解決ポリシーに相当する考え方を取り込んだプロセスといったものは整備されていない。
このためブランドの所有者は、ソーシャルネットワーク側が偽のページや偽のユーザー名の削除を拒否した場合、法的手段を検討する必要に迫られる場合もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。