ヤフーは11月19日にスマートデバイスだけで業務をこなす社内イベント「スマホフライデー」を実施。そのアンケート結果が発表されている。
スマホフライデーは、「スマホファースト」を事業方針に掲げているヤフーが自ら社内外のスマートフォン向けサービスを徹底的に利用したり、スマートデバイスを業務で使用したりすることで、自社サービスの改善のヒントや業務上での課題を洗い出すことが目的としている。半日間の社内イベントとして試験的に開催した。
正社員3873人が対象だが、業務に大きな影響を及ぼすなどでPCでの作業が必須となる業務の現場では、参加していない部署もある。イベントでは社員が購入している端末のほか、検証用の端末、会社支給の端末を使っている。ヤフーは現在、iPad(第3世代)とiPhone 5を全社員に貸与している(イベント当日は貸与途中で全社員にiPhoneは行き届いていなかったが、現在は貸与済みとなっている)。
利用されたスマートデバイスはiPadが98.7%。iPhoneも59.6%が利用している。Androidを見るとスマートフォンが13.8%、タブレットが1.7%となっている。実施した活動で一番多かったのは「通常業務をスマートデバイスで」こなしたのが約70%。ほかには、スマートデバイスについて徹底的に考えたり、議論をしたりするのに時間を費やしたケースもあったという。
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不便と感じた業務が企画(資料作成)で約40%となっており、オフィスソフトが必要とされたためだという。Outlookでのスケジュールを中心にした社内調整業務も不便だったとしている。ほかにも、技術部門では開発業務で不便を感じている。
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イベントに参加した60%は、今後のスマートデバイスの活用意識が向上したという。スマートデバイスだけで業務をこなしてみて不便はあったが、徹底的に使ってみることでさまざまな気付きや課題を見出したことで、スマートデバイスの活用意識が高まったと説明している。
スマホフライデーを「今後もやりたい」と回答したのは約60%となっている。そのうち約30%は「毎月」の開催を希望している。今後の実施に前向きな姿勢がうかがえると表現している。