LG電子は、有機ELテレビの2013年モデルとして「フラミンゴスタイル」と呼ぶ台座デザインを採用した55型製品や、3面の有機ELテレビをカーブさせた製品を展示。4Kテレビでは84型を筆頭に65型と55型の製品も展示してみせたが、特筆できるのはスマート家電に力を注いでいた点だ。
北米の家電市場で高いシェアを誇るLG電子にとって、CESにおける白物家電の展示は重点ポイントのひとつ。欧州で開催されるIFAでは、白物家電を一切展示しないのとは対象的な様相である。
その白物家電において、LG電子は「Touch the Smart Life」をキーワードに、スマートフォンとの連携や、独自のスマートリモコンによる操作連携をデモストレーション。スマートフォンを利用して、外から家の中の洗濯機を音声で遠隔操作したり、買い物をしながら、冷蔵庫にある食品のリストを確認して、うっかり買いや買い忘れを防止するといった使い方を紹介していた。
ただ、スマートフォンとの連携提案では、すでにパナソニックが日本市場向けに商品化しており、LG電子が先行している分野ではない。パソナニックはCESの会場でスマート家電の展示を一切行わなかっただけに、LG電子の先進性が際立ったに過ぎないといえる。また、サムスンもスマート家電の展示を行っていたが、やはりパナソニックやLG電子同様、スマートフォン連携やテレビ連携の域を出ていない。この点でも韓国勢と、パナソニックの差はなかったといえよう。
だが、繰り返しになるが、韓国勢の存在感は、やはり圧倒的だった。
それは、技術や製品そのものの差ではなく、ブースの作り方や見せ方の違いだったといえそうだ。
その点では「元気な韓国勢」と「弱気な日本勢」という構図を、今年も感じざるをえなかったといえる。
日本勢が元気な姿を感じさせるようになるのはもう少し先なのだろうか。
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