「Windows XP」サポート終了に短期間で対処する3つの方策

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-10-23 07:30

 時計の針が進む音が聞こえるだろうか?10月に入り、この音は目立って大きくなってきた。

 この時計のアラームは、2014年4月8日にセットされている。この日、Microsoftは「Windows XP」の最後のセキュリティアップデートをリリースし、この時をもって、延長されていたXPのサポート期間は終了する予定だ。この最後の日付まで、もう6カ月を切っている。これまで対応を先延ばしにしてきた人は、世界中の悪意のあるソフトウェアから標的にされるターゲットとして残されるのを回避すべく、計画を立て始めるべきだ。

 では、2014年4月には世界中にどれだけのWindows XP搭載PCが残されることになるのだろうか。残念ながら、予想は難しい。現在どの程度XPが残っているかという推計を得るのも難しいのが現状だが、2つの有力な情報源によれば、世界のPCとMacのうち、20.5%(StatCounter)、および31.42%(NetMarketShare)という数字が示されている。

 今後6カ月間で、毎月そのうち1~2%がアップグレードされるか、なくなっていくと仮定した場合、2014年4月になっても、依然として1億台以上のPCでWindows XPが動作していることになる。あなたのPCは、そのうちの1つになる予定だろうか?だとしたら、その理由は?

 率直に言って、私は他に選択肢があるにもかかわらず、古くてますます危険になっていくOSを意図的に選択する理由を想像できない。しかし、互換性のために特定のプラットフォームを使い続けなくてはならないと感じている人たちのことは理解できる。

 XPからのアップグレードと格闘しているあらゆる規模の企業が、さまざまな理由でアップグレードできないでいる。(私はこの問題について、最近DELLのMargaret Walsh氏とGoogle+ハングアウトで詳しく話しており、この様子は現在見ることができるようになっている

 ハードウェアが比較的新しいものであれば(5年以上たっているシステムは、おそらく賞味期限が過ぎている)、サポート対象のバージョンのWindowsにアップグレードすることができる。「Windows 7」か「Windows 8.1」がいいだろう。デスクトップPCであれば、ハードウェアを多少更新する必要があるかもしれないが、それでも新しいPCを購入するよりは安く上がるケースが多いはずだ。

 予算が厳しく、OSをアップグレードする費用をねん出できないなら、Linuxなどの無料のOSや、オープンソースのアプリまたは低コストのサービスに切り替えることも検討すべきだろう。

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