PCを買い換える、OSをアップグレードする
これらは明快で「Windows 7」や「Windows8.1」を搭載したPCに買い換える、あるいはOSをアップグレードするというものだ。ただし、大多数のXP搭載PCのスペックでは、Windows 8.1などのアップグレードに耐えられないのが実情であるため、買い換えが主な選択肢になると考えられる。
XPの次のWindows OSである「Windows Vista」なら2017年4月11日、Windows 7なら2020年1月14日までサポートされる。Microsoftは通常、ビジネス用途において発売から10年程度をサポート期間として定めているケースが多い。
日本マイクロソフトでは、アップグレードの方法を公開している。OS単体の料金は1アカウント当たり1~2万円程度だ。
アプリの仮想化
社内にWindows XPでなければ動かないアプリがある場合でも、OSのバージョンだけが問題なのだとすれば、仮想マシン上で問題のアプリを動作させることで、互換性の問題は解決する場合が多い。
Windows 8.xのProfesionalやEnterpriseモデルには、仮想化環境である「Hyper-V」が用意されている。Windows 7 ProにはWindows XPモードと「Virtual PC」が含まれ、これなら仮想マシン用に追加のXPライセンスは必要ない。
このように、XPサポート終了を機にデスクトップ仮想化環境を取り入れる企業も存在する。また、予算上の問題があるならば、Linuxなどの無料のOSを選ぶという選択肢もある。ただし、Linuxの場合はサポートをどう受けるかという問題が出てくる。
これらの作業には対象となるPCの台数によって導入にかかる時間が変わるが、いずれにせよ、業務でネットワークにつなぐ必要があるPCにはいずれかの対策が必要である。