棒グラフ
棒グラフは非常によく使われているグラフの1つで、量の大小を比較する際に用いられます。使い方などについては割愛をしますが、棒グラフにはとんでもない落とし穴が存在します。下記の2つのグラフはまったく同じデータを棒グラフで表現したものです。
左の図はA、B、Cともにそこまで大きな差ではないように見えます。一方、右の図ではCが極端に下がっているような印象を受けるのではないでしょうか。これは縦軸の数値に仕掛けがあります。左の図では、原点が0ですが、右図では8000が原点となっています。右の図のように原点が0でないグラフには、このような視覚効果が働いてしまいますので、使う際も確認する際も十分に注意したほうがよいでしょう。
円グラフ
円グラフも棒グラフと並んで、よく使われるグラフです。全体における構成比を表す際によく用いられます。円グラフでも注意しなければならない点があります。下記の2つを見てください。
ある2つのサービスの年齢構成比を円グラフで表したものです。これを見ると、AもBも同様の比率であり、同じようなユーザー構成であると思いがちです。しかし、この円グラフの構成している実数が下記のような数値だったらどうでしょうか。
比率としては全く同じなのですが、母数を見ると、Bの方がずっと影響力の強いサービスであることが分かるでしょ う。このように、円グラフを用いて比率で議論することは非常に重要なのですが、元々の集団の母数について意識する必要があります。