Windows PCの「価値が見直されている」
日本マイクロソフト 執行役常務 コンシューマー&パートナーグループ担当 香山春明氏は、Windowsデバイスの最新状況を説明した。
「法人向けPC市場は、2013年7月から2桁増、10月からは50%増となっている。個人向けPC市場は2014年に入ってから前年実績を上回っており、3月は前年同月比倍増となっている。予想以上にWindows PCの買い換えが進んでいるのは消費増税、Windows XPのサポート終了という要素もあるが、Windows PCの価値が見直されている」

日本マイクロソフト 執行役常務 コンシューマー&パートナーグループ担当 香山春明氏
Windows XP搭載PCの市場構成比が6月末には個人市場で8.7%、法人市場で6.6%、合計で592万台になるとの予測数字(IDC Japan)を示しながら、香山氏は「サポート終了までに残り10%を切るという目標を超えるという手応えがある」と言及した。
Windowsタブレットは、家電量販店店頭の7~11.6型タブレット市場で2013年10~12月には約4分の1にあたる26%のシェアを獲得したことを紹介。「2012年のWindowsタブレットのシェアはゼロ%。これが1年で26%にまで拡大した。2014年1~3月は競合他社のタブレットは横ばいだが、Windowsタブレットは倍近い成長となっている。この勢いを維持すれば、年内33%のシェア目標に達するだろう」(香山氏)
先頃、米国で開催された開発者向けイベント「Build 2014」で米MicrosoftのOS部門担当エグゼクティブバイスプレジデントのTerry Myerson氏は「継続的にWindowsのイノベーションを進めていく。Windowsをよりパーソナルで、多くの個人がアクセスしやすいものにしていく。そして、パートナーとより強いエコシステムを推進していく」と発言した。
Build 2014では、Windows 8.1アップデートやWindows Phone 8.1を発表するとともに、9型以下のOEM/ODM向けWindoowsの無償提供、統合したWindows Developer Platformの提供、Kinect for Windows v2が発表された。
香山氏は「デバイス&サービスカンパニーを目指す中でクラウドファースト、モバイルファーストに取り組んでいく。従来からのライセンスビジネスを強化しながら、幅広いデバイスとサービスとの連携で、これからもWindowsビジネスを加速させていきたい」と語った。