デンバーのクラスは標識をマッピングして、それらをデジタルプラットフォームに移した。そして、もっと分りやすい標識をデザインし、調査結果を提出した。その結果、地域政府はこのクラスがデザインした標識の1つを採用することになった。
「われわれには、若い人たちが(やりたいことは何かと)尋ねられることに慣れているという文化がない。そういうことを質問すると、子どもたちは照れくさい思いをする。コミュニティーマッピングによって、彼らは成功を勝ち取るための準備をすることができる。彼らに重大な決断を下すよう求める前に、マッピングを利用する。そうすることで、彼らは自分の周りの環境を把握し、知識に基づいて決断を下せるようになる」(Viera氏)
Roots & Shootsプログラムは、若者が主導するコミュニティーアクションプログラムだ。JGIが後援しており、120カ国で展開されている。デジタルマッピングプログラムはニューヨーク、デンバー、ロサンゼルスの3つの学校で試験的に導入された。同プログラムは幼稚園~高校3年の生徒向けに設計されており、Keller氏によると、同ツールの利用方法は教師によってさまざまだという。ロサンゼルスのある教師は、クラスにさまざまな植物の種類をマッピングさせた。フロリダ州の1年生のクラスはツキノワグマともっと平和に共存できるようにするため、コミュニティー内のツキノワグマの生息地をマッピングした。
Roots & Shootsはそれをさらに一歩推し進め、7月7日~8月3日までオンライン・コミュニティー・マッピング・チュートリアルを提供することになった。正式な教育者もそうでない教育者もこのチュートリアルに参加して、同プログラムについて学ぶことができる。誰でも参加可能で、世界中の人々が実際に参加している。Viera氏は、いずれ年長の子どもたちが紙の地図ではなくAndroidデバイスなどのタブレットを野外に持ち出して、テクノロジと自然をより効果的に統合する方法を真に理解できるようになることを望んでいる。
Goodall氏はGoogleの公式ブログへの投稿で、この取り組みにおける自身の目標について、非常に雄弁に語っている。
「私の願いは、世界中の若者がテクノロジを利用して、私たちの共有するこの素晴らしい世界についてより詳しく学ぶ方法を考えてくれることだ。その後、行動を起こして、ほかの人も同じことをしたくなるようにインスピレーションを与えてほしい。あなたたちは、私が1960年にしたことよりもはるかに多くを成し遂げられる力を持っている。私が当時、想像することしかできなかった変化を引き起こす力を持っている。世界中のどこにいようと、それが可能なのだ」(Goodall氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。