3.Dogecoinの原点
Dogecoinは暗号通貨の一種で、2013年12月に作られた。この名前Dodeは、インターネット上で有名なミームとなった柴犬から来ている。この通貨は、Bitcoinよりも広範囲の利用者に使われることを目指して、オレゴン州ポートランドのBilly Markus氏によって作られた。3月時点で650億Dogecoinが採掘されており、この暗号通貨の生産ペースは他の多くの暗号通貨よりも速い。
2014年の初め、Dogecoinのコミュニティーは、金銭的な問題で2014年の冬季オリンピック参加が難しかったジャマイカのボブスレーチームのために資金を集めた。同コミュニティーはまた、6780万コイン(約5万5000ドル)を集めて、NASCARドライバーのJosh Wise氏のスポンサーになり、同氏はDogeをテーマにした車でいくつかのレースに出場した。
コインの数が多いので、Dogecoinの価値はかなり低い。1000Dogecoinは0.46ドルの価値しかない。
4.その他のデジタル通貨
他の種類のデジタル通貨もあるが、あまり話を耳にすることはない。次に有名なのはおそらくLitecoinで、これは一部のオンライン小売店で利用できる。この通貨はBitcoinに着想を得ており、仕組みはほとんど同じだが、オープンソースデザインを用いてBitcoinを改良して作られている。
Peercoin、Ripple、Mastercoin、Namecoinなど、他にも多くの種類の暗号通貨が存在する。暗号通貨の多くは、ほかの暗号通貨のコピーでほとんど違いがないことが多く、これが批判されることもある。
5.Bitcoinに関する規制
では、誰がBitcoinの責任を負っているのだろうか。この通貨のポイントは、集中管理されていないことだが、国ごとに異なる規制は存在している。法務当局や税務当局はこの暗号通貨の利用に懸念を持っている。これは、Bitcoinが匿名性を持ち、マネーロンダリングなどの違法行為に利用しやすいためだ。BitcoinはSilk Roadの主要通貨として利用されていたが、このサイトではドラッグを含む違法な商品を販売していた。同サイトは2013年にFBIによって閉鎖された。
米証券取引委員会(SEC)はまだデジタル通貨に対する規制は行っていないが、投資の仕組みや不正行為に対する警告は頻繁に発している。米財務省の下部組織である金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は取り組みを進めており、2013年に仮想通貨に関するガイドラインを公表している。多くの国では、現在仮想通貨に対する課税方法を検討中だ。特に米国の内国歳入庁は、仮想通貨が無申告の収入に使われることを懸念している。