ワコール、グループ共通のIT基盤をプライベートクラウド環境に移行

NO BUDGET 2014年08月06日 17時58分

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 ワコールは、グループ内で部門ごとに構築、運用されてきた基幹業務システムを、30以上のデータベースサーバを統合できる垂直統合型システムに統合し、統合基幹システムのプライベートクラウド基盤として稼働を開始させた。

 従来ワコールは、メインフレームで稼働する業務システムとオープン系システムで稼働する業務システムの計50種類から構成される基幹業務システムを運用してきた。部門ごとにバラバラにシステムを構築してきた結果、データベースサーバが散在して運用や管理が複雑化し、コスト効率が低下するという課題を抱えていた。国内グループ企業の業務システムも各社で運用管理していたため、これらを統合することで業務効率化の向上を図る必要があった。

 同社では、これらの条件を満たし、30以上のデータベースサーバを統合できるグループ共通のプライベートクラウド基盤として、Oracleの「Exadata」の導入を決めた。採用にあたって、プライベートクラウド構築に求められる処理能力と拡張性、信頼性や可用性、オンライントランザクション処理(OLTP)とバッチ処理、データウェアハウスなどさまざまなデータベース処理方法が共存できる点が評価されたとのこと。

 ワコールでは、2013年からExadataによる統合データベースの構築を開始。最初はメインフレームで稼働していたコードデータ管理のシステムを移行に着手した。今回、財務会計システムとして運用されている「Oracle E-Business Suite」のプライベートクラウド環境への移行が完了した。

 今後は、UNIXベースで稼働する大規模システムと、Windowsベースで稼働している中小システムの移行を順次進め、2014年度中に主要なシステムが統合され、2015年度からはプライベートクラウド中心の運用管理が可能となる予定という。総保有コストの大幅な削減を見込む。

 ワコールによれば、Exadataによるプライベートクラウド環境への移行により、経理システムで平均30~40%の時間短縮が実現したほか、これまで長時間を要していた売り上げデータを仕分けする夜間バッチ処理時間が半分以下に短縮されたという。

 さらに、汎用検索ツールの処理速度も向上した。従来は3カ月分のデータ量までしか検索できなかったレポート作成業務において、1年分のデータを一度に検索できるようになり、業務効率の大幅な向上につながっているとのこと。

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