グーグル、「Chrome」でのSSL 3.0サポート無効化へ着々

Chris Duckett (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-10-31 10:18

 6週間後にリリース予定の「Chrome 39」では、SSL 3.0フォールバック機能がデフォルトで無効になる。これは、ChromeブラウザでSSL 3.0のサポートを停止するというGoogleの計画の最初のステップとなる。

 Googleは10月にSSL 3.0の脆弱性「POODLE(Padding Oracle On Downgraded Legacy Encryption)」を発見した。これを悪用して攻撃者は中間者攻撃を仕掛けてクッキー情報を盗むことが可能というものだ。Transport Layer Security(TLS)の登場によりSSL 3.0はずいぶん前から古い技術となっているが、HTTPサーバとクライアントの間で安全な接続を確立する際に行われるハンドシェイク方式を考慮すると、POODLEの潜在的影響は大きい。

 接続がSSL 3.0にフォールバックするのを防ぐために、Chrome 39のデフォルトではSSL 3.0フォールバック機能が無効になるとGoogleのセキュリティ開発者Adam Langley氏は述べている。

 Langley氏はブログにて、「SSLv3フォールバックはバグの多いHTTPSサーバをサポートするという目的のためだけに必要な機能だ。SSLv3のみを正しくサポートするサーバは引き続き動作するが、一部のバグのあるサーバは動かなくなる」と記している。「この場合、解決策はサーバを修正することだ。TLS 1.0は約15年前の技術だ」

 エラーメッセージを処理する時間を省くため、ブラウザがバグのあるサーバと接続しようとした際は、Chromeは一般的なエラーメッセージを表示するという。エラーの詳細にアクセスすると、「ERR_SSL_FALLBACK_BEYOND_MINIMUM_VERSION」を含むメッセージが表示される。

 次のステップとして、12週間後に予定している「Chrome 40」のリリースでは、SSL 3.0へのサポートは無効になる。それまでに、バグのあるサーバは少なくともTLS 1.0にアップデートする必要があるという。

 POODLEに対応すべく、Microsoftも先日、「Internet Explorer」でのSSL 3.0サポートを無効にした。Mozillaも、11月25日にリリース予定の「Firefox 34」でSSL 3.0のサポートをデフォルトで無効にする計画を明かしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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