ネットワークセキュリティの要諦

激しさを増すモバイルへの攻撃--多層防御に組み込むべき(後編)

三輪 賢一(パロアルトネットワークス) 2015年01月28日 07時00分

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 前編ではモバイルセキュリティをテーマに、モバイルデバイスの進化に伴いその攻撃も多種多様になってきている現状について解説しました。後編では安全にモバイルデバイスを利用するための、セキュリティソリューションの構築について解説していきます。

モバイルデバイスを安全に利用するための基本要件

 PC並みの機能と性能がモバイルデバイスで実現できるようになり、生産性向上や災害時の事業継続性などのメリットからビジネスでもモバイルデバイスの活用が進んできました。企業の競争力の向上にモバイルデバイスが一役買っている一方、内部情報の漏えいや知的財産の流出、攻撃の踏み台、管理の複雑化といった課題も生まれています。モバイルデバイスを安全に活用するには、

  • デバイスの管理
  • デバイスの保護
  • データの制御

 という3つの基本要件を考える必要があります。

デバイスの管理

 デバイスの管理では、従業員が仕事に取り組む上で必要な設定や制限を管理者が一括で管理できる必要があります。企業が管理する項目としては、一般的な制限(アプリケーションインストール可否、カメラ使用可否、音声ダイヤル可否、スクリーンキャプチャ可否、アプリケーション内での購入可否など)、パスコードのルール設定(数字とアルファベットの混在、最低長、最大有効期間など)、アプリケーションにおける制限事項(画面タッチ、音量ボタン、ダイヤル、オートロックなどの無効化)、VPN接続設定、Exchange Active SyncやPOP/IMAPメールの設定(アカウント、受信用サーバ、送信用サーバなど)、Wi-Fiの設定(SSID、WPAなどのセキュリティ種別とそのパスワード)などが挙げられます。

 これら機能はiOSかAndroidか、デバイスのOSによって制御できる範囲が異なります。また、管理デバイスに対して遠隔からメッセージやアラームを送ったり、紛失時にロックをかけたり、リモートワイプ(データ消去)の機能も含まれます。

 このようなデバイス管理を実現するにはモバイルデバイス管理(Mobile Device Management:MDM)製品で対応します。現在市場には多くのMDM製品が混在しており、機能も千差万別で、幅広い機能を備えるものや機能を用途に併せて絞りこんだタイプなどさまざまです。クラウドやオンプレミスなどの提供形態や対応プラットフォームも製品によって異なります。

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