NRIセキュアテクノロジーズは2月12日、英Dysart Solutionsとの提携プログラムを進めていることを発表した。両社のグローバルな事業活動の促進と提供サービスの品質向上を目的に戦略的な提携プログラムの検討を開始することに1月23日に合意した。
Dysartは、2012年のロンドン五輪でサイバーセキュリティ対応の責任者を務めたOliver Hoare氏が設立した、情報セキュリティに関する専門企業。英国内務省やロンドン警視庁、英国コンピュータ緊急レスポンスチーム(UK Computer Emergency Response Team:UK CERT)などで、それぞれロンドン五輪のサイバー防衛計画の策定やコーディネーションを指揮した人材をはじめとして、40人のコンサルタントが在籍している。
戦略的プログラムでは、2020年の東京五輪でのサイバーセキュリティ上の課題を解決するためのコンサルティングなどを共同で提案、実施する。また、両社のプロジェクトで相互にチームメンバーとして参画する。多国籍の重要インフラ企業や政府組織が抱えているサイバーセキュリティに関する課題をNRIセキュアが提供するマネージドセキュリティサービスなどとDysartの知見を活用して、共同で解決していくことも検討する。
これが成立すれば、両社のノウハウや強みを活かして、2020年の東京五輪サイバーセキュリティ上の課題解決を共同で推進することが可能になるという。両社では、この戦略的提携プログラムで相互支援関係を構築し、安全安心な情報システム環境の実現を目指していくとしている。