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三国大洋のスクラップブック

GigaOM創業者の挑発と近藤麻理恵「ときめき片付け」への傾倒

三国大洋

2015-03-12 07:00

GigaOMの創業者でいまはベンチャーキャピタリストをしているOm Malik氏
GigaOMの創業者でいまはベンチャーキャピタリストをしているOm Malik氏

 やっと正式発表された「Apple Watch」の話題で世間は持ちきりのようだが、今回もiPhoneに関連する話をひとつ紹介する。

 GigaOM(IT系ニュースブログの草分け)の創業者でいまはベンチャーキャピタリストをしているOm Malikが、iPhoneのカメラ機能に関する話を自分のブログに書いている。Malikは写真を趣味にしている(過去の記事などからそうしたことがわかる)ので、そうした分野への関心が高いのかもしれない。

 ・Standalone camera: Shot (Dead) By iPhone - OM.co

 話の趣旨は、iPhoneの大ヒットならびにカメラ機能の向上の煽りを受けて、デジタルカメラの大幅な売り上げ減少が続いているものの、守勢に立たされた既存カメラメーカー各社の様子をみると「イノベーションのジレンマに陥っているとしか思えない」といったもの。Malikは日本のカメラ映像機器工業会(Camera & Imaging Products Association of Japan)のデータを引用しながら、2010年以降大幅な減少が続くデジタルカメラの売上とiPhone出荷台数の伸びとの逆相関関係について、次のように指摘している。

  • デジタルカメラの2014年の年間出荷台数は4340万台で、前年から30.9%減少
  • 同年のコンパクトデジカメの販売台数は2960万台で前年比マイナス35.3%
  • 2015年の予想出荷台数は3470万台で、前年比マイナス20%
  • 2015年のコンパクトデジカメの予想出荷台数は2170万台で、前年比マイナス26.7%(数字はいずれも全世界=Worldwideに関するもの)

 2014年の実績については同工業会のサイトにあるPDF(「デジタルカメラ生産出荷実績表―2014年(1~12月累計)」という名前のもの)でもほぼ一致する数字が確認できた。このファイルの「総出荷」の欄で前年比が100%を超えているのは、ノンフレックス(いわゆるミラーレスタイプなど)の出荷金額の欄だけだから、全般にかなり厳しい状況であることが読み取れる。

 Malikの記事には、デジカメとiPhoneの年間出荷販売台数を比較した2つの棒グラフも載っている。iPhoneのそれは400万台(2007年)、1400万台(2008年)、2500万台(2009年)、4700万台(2010年)、9300万台(2011年)、1億3600万台(2012年)、1億5400万台(2013年)、1億9300万台(2014年)と年を追うごとに増加。それに対してデジカメのほうは、1億台(2007年)、1億2000万台(2008年)、1億600万台(2009年)、1億2200万台(2010年)、1億1600万台(2011年)、9800万台(2012年)、6300万台(2013年)、4300万台(2014年)と、2010年のピーク時から2014年には3分の1強まで減少。

 「スマートフォンの普及でデジカメ、特にいわゆるコンデジは商売が大変そうだな」といった察しはついていたつもりだったが、全体を合わせてもiPhoneの2割強にしかならないというのはちょっとした驚きだった。

 なお、アップルのお膝元である米国では、2010年に4400万台を記録したデジタルカメラの販売台数が昨年には1100万台まで落ち込んでいたそうだ。

 Malikは「ローエンドのデジカメやスマートフォンで初めて写真の楽しさを知ったユーザーによる、上位機への買い換え需要が期待できる」とする工業会の見方に触れて、「レンズ交換式カメラの出荷台数が前年比マイナス5.8%になりそうという予測が出ているのに、楽観的に過ぎる」と記している。日本のメーカーに対するしがらみがないせいか、このあたりの批判はかなり手厳しい感じもする。

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