インドネシア市場をねらえ

知っているから、そこにあるから買う--インドネシアの消費財業界

高澤まなか(アクセンチュア) 2015年07月17日 07時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 前回は、大きく以下の3点に触れた。

  • インドネシアは人口2億4000万人を抱え、経済発展に伴ってインドネシア国内の消費活動が活発になっており日本企業にとっても魅力的な進出先であること
  • インドネシアの消費者の中でも、年収が3500ドルを超える“Consuming Class”と呼ばれる購買力のある消費層の規模が拡大していること
  • さらに、Consuming Classの中にも所得格差があり、それが顧客間の購買行動の違いを生んでいるが、それに加えて、大小の島々で国が構成されている、異なる人種が集まっている、イスラム教人口が多い、といったインドネシア特有の要素が相まって、消費者理解を難しくしている(より消費者がモザイク化している)

 今回は、インドネシアで成功している企業がインドネシアのConsuming Classの消費者をどのようにとらえビジネスを展開してるかを、具体例を交え紹介する。今回は消費財業界を題材にみていきたい。

 消費財というと非常に範囲が広いが一般的には、飲料、食品、日用品などがこのカテゴリに入る。インドネシアではグローバル企業であるUnileverやDanone、Coca-Colaに加えて、現地企業(Teh Botol Sosro、Indofood、Wings、GarudaFood)、さらに日系のユニ・チャーム、花王、大塚製薬などもよく知られた存在だ。

 インドネシアの消費財市場では、インスタント食品が市場規模の5割弱を占め、平均成長率10%で伸びている。 飲料市場では、主流は今でもジャスミンティベースの甘い紅茶だが、フルーツフレーバーのお茶や、緑茶、シュガーレスティーや、ウーロン茶も販売されている。

 これらの背景にあるのは経済成長だ。インドネシアの目覚ましい経済成長に伴い所得水準が大きく向上し、それに伴いライフスタイルが変わることで、消費者はより利便性を求めて手軽な食品を好むようになり、また健康志向も高まっている。

 さらに、消費が嗜好品へとシフトする中、化粧品は数より質ということで販売数量より単価の伸びが大きくなっており、消費者はよりプレミアムな価格帯の商品を購入し始めている。

 しかしながら、当然それらの商品間では成功しているケースとそうでないケースがある。商品力そのものの差もさることながら、商品を認知させられるか、そして実際に商品が手に入る状態を作れるかで大きな差が出るからだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]