VMWorld

コンテナ向け仮想化基盤「Photon Platform」の狙い--VMworld 2015 - (page 3)

藤本京子

2015-09-03 07:00

パブリッククラウドの機能拡張も

 さらにVMwareでは、同社のパブリッククラウドサービス「VMware vCloud Air」をアップデート。VMware ハイブリッドクラウド事業担当 エグゼクティブバイスプレジデント 兼 ジェネラルマネージャーのBill Fathers氏は、「最新版では特にハイブリッド環境での利用が想定されるディザスタリカバリなどの機能を中心に拡張した」としている。

 まず、ディザスタリカバリサービスの「VMware vCloud Air Disaster Recovery Services」においては、これまで月額のサブスクリプションサービスのみだったのが、利用した分のみを課金対象とする「Disaster Recovery OnDemand」を提供する。また、ディザスタリカバリにおけるテストや運用、オーケストレーションを一元管理できる「Site Recovery Manager Air」の提供を開始する。

 このほかにもvCloud Airでは、非構造データ向けのストレージサービス「VMware vCloud Air Object Storage」を用意。「Google Cloud Platform」または「EMC ViPR」をベースとした基盤で同サービスを展開する。さらには、Microsoft SQL Serverに対応したデータベース・アズ・ア・サービスとして「VMware vCloud Air SQL」も提供する。今後は他のデータベースにも対応していく予定だ。

 Fathers氏は、VMwareの提供するユニファイドハイブリッドクラウドプラットフォームを導入することで、「vSphereを基盤とした統合された環境が、プライベートクラウドでもパブリッククラウドでも構築できる」として、これがOne Cloud, Any Application, Any Deviceに近づくプラットフォームだとした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  5. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]