OracleとEquinixは米国時間10月28日、OracleのクラウドサービスをEquinixの「Equinix Cloud Exchange」上で利用できるようにする契約を締結したと発表した。
今回の契約は、Oracleが同社のインフラサービスやプラットフォームによって、いかにクラウド市場でシェアを拡大していこうとしているのかを浮き彫りにしている。Equinix Cloud Exchangeは、ハイブリッド型のエンタープライズデータセンターからパブリッククラウドへの直接接続を実現する重要な拠点として機能する。
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Equinixは既に「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」「IBM SoftLayer」「Google Cloud Platform」に接続可能となっている。
Equinixとの契約により、Oracleのクラウドビジネスが急伸するとは限らないものの、パブリッククラウドの選択肢が広がることは間違いない。

Equinix Cloud Exchangeの位置付け
Equinixは声明で、アムステルダムとシカゴ、ロンドン、シンガポール、シドニー、ワシントンD.C.でOracle Cloudが利用可能になると述べた。また、Equinix Cloud Exchange上ではOracleのさまざまなサービスも利用可能になる。
なお、Equinixは米国時間10月28日に第3四半期決算(9月30日締め)を発表している。同四半期は利益が4110万ドル(1株あたり71セント)、売上高は前年同期比3%増の6億8660万ドルだった。同社の最高経営責任者(CEO)Steve Smith氏は、企業やクラウドプロバイダーが同社のグローバルデータセンターを利用して事業を拡大していると述べている。
Equinixは第4四半期の見通しとして、売上高が7億100万~7億500万ドルになると発表した。また2015会計年度通期の見通しでは、売上高をおよそ27億ドルと予想した。この見通しは予想通りだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。