#3:データは流れゆく水にたとえられる
データ、特にビッグデータにまつわるデータは年々その価値を高めてきているが、2015年には大きな転換点を迎えたと言ってもよいだろう。データを取り扱うためのツール(構造の有無は問わない)が爆発的な速度で普及し、大手データサービスプロバイダーも株式を公開したことで、この分野に対する信頼性が高まった結果、企業にとって導入の敷居が下がっている。また、企業は適切なデータとそうでないデータを容易に区別できるようにもなってきている。
Fujitsu Americaの最高情報責任者(CIO)Neil Jarvis氏は「もはやデータというものが、深い湖の底に沈んでいる巨大で静的なオブジェクトだと考えるのは適切ではない。むしろ猛り狂う川をものすごい速度で流れる資産だと考えるべきだ」と述べるとともに、「2016年以降、企業は今日と明日の業務に適切な情報を生み出すデータに目を向ける必要がある」と述べている。
#4:人材確保には苦労する
人材不足は米国西海岸の新興企業だけの問題ではない。CompTIAのCIOであるRandy Gross氏によると、現時点での予測では、サポート専門家からネットワーク管理者に至るまでのさまざまなスキルレベルの人材が、米国だけで100万人以上不足しそうだという。企業は人材を引き付け、雇用し続けるために一層の努力が必要となる。
Gross氏は「IT関係の人材確保に長けた雇用者らは、新たな人材を引き付けるための戦術や戦略を評価しつつ、適宜軌道修正を行っている」と述べるとともに、「一部の企業では、在宅勤務を許可したり、サテライトオフィスを設置して人材不足の解消に役立てている」と述べている。
#5:SMACは今も有意義である
SMACスタックとは、ソーシャル(Social)、モバイル(Mobile)、アナリティクス(Analytics)、クラウド(Cloud)といったインフラの上に築かれたプラットフォームであり、「第3のプラットフォーム」とも呼ばれている。これら個々のコンポーネントは成長を続けて職場に普及していくとともに、それぞれの依存関係も高まっていくはずだ。
Pol氏によると「上級マネジメントはこういったテクノロジに関する詳細と、それらが自社の業務や市場にとって新たな価値や新たな競争力を創出する可能性について精通していなければならない」という。