伊藤忠テクノソリューションズ 代表取締役社長 菊地哲氏
伊藤忠テクノソリューションズ 代表取締役社長 菊地哲氏
2015年CTCグループは、2017年度までの3カ年中期経営計画を策定し、サービス型ビジネスの拡大、 グループ総合力の発揮、人・技術・事業への投資という「3つのシフト」に注力しました。
2016年は中期経営計画の2年目として、引き続きそれぞれの施策に取り組み、3つのシフトを確実に推し進めます。
クラウドを中心として高機能なITが利用しやすくなったことで、アイデア次第で大きなビジネスを生み出せるようになりました。ITで人やモノをリアルタイムにつなぎ、従来とは異なる仕組みで収益を上げていくdisruption(破壊)の動きがあらゆる産業で活発になっています。
システムインテグレーション(SI)分野も例外ではなく、IT技術が汎用化することでSI企業の存在意義が問われるdisruptionが進行しています。CTCも新たな技術と着想を組み合わせ、存在感を示していかなければなりません。
2016年CTCは、ITによる価値の創出を念頭に、クラウドやセキュリティを含めたサービス型ビジネスへのシフトを加速します。 クラウドについては、依然として自社で保有・運用することが主流の基幹系システムに特化したクラウドサービス「CUVICmc2(キュービックエムシーツー)」の提供を4月から開始するとともに、セキュリティ機器の状況を24時間365日遠隔から監視するSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)を活用しながら、顧客が多様化・高度化する脅威に対応できるようサービスを拡充します。
既に科学・工学分野では、再生可能エネルギーに関連しAIやIoTの技術を実用化しており、この分野においてもビジネスの拡大と更なるイノベーションの創出に努めます。