甲南大学、Azureで「教育クラウドの利活用」の実証研究

NO BUDGET

2016-03-09 17:29

 甲南大学、内田洋行、日本マイクロソフトは3月9日、「Microsoft Azure」などを活用した「教育クラウドプラットフォームの利活用」をテーマとする実証研究を4月1日から実施すると発表した。

 この実証研究は、甲南大学 マネジメント創造学部で実施される。同学部では、「アクティブラーニング」や「プロジェクト型学習」の実践による課題解決能力の育成が進められており、2009年から学内の学習環境設備においても「アクティブラーニング」に対応した教室や、講義時間外でも学習の行える「ラーニングコモンズ」などの空間を先進的に導入している。

 今回の実証研究は、教職員や学生から、さらなるICTの利活用が求められていることを背景に、「アクティブラーニング」や「ラーニングコモンズ」に対応するこれからの「教育クラウドプラットフォームの利活用」を検証するもの。具体的には、(1)スマートフォンを活用するアクティブラーニング支援アプリをベースにした学生同士のコミュニケーションの可視化と学習達成度の把握、(2)ソフトウェア配布・管理システムと連携し、大学で購入したソフト媒体を円滑に配布・管理できる仕組みの構築と効率化--を実証する。さらに、 教育クラウドプラットフォームを活用した授業の実施と学習効果の測定も行う。

 アクティブラーニング支援アプリは内田洋行の「MOVARI」を、ソフトウェア配布・管理システムには同社の「Download Station」を活用する。また、BYODやマルチデバイス環境下におけるクラウド活用が普及する事を想定し、「Microsoft Azure」と内田洋行製品とを連携させた教育関連ソリューションの開発も進めていくとする。

※実証研究のシステム概要(日本マイクロソフト提供)
※実証研究のシステム概要(日本マイクロソフト提供)

 実証研究の期間は、4月1日から7月31日まで。1年生科目の「ITベーシック」(約50人を対象)と2~4年生科目の「ビジネス研究プロジェクト」(約20人を対象)で実施する。「ITベーシック」は、文章作成、表計算、プレゼンテーション資料作成などICTの基礎的なスキルを修得するもの。

 学生はWindows、Macなどの個人ノートPCで学習し、スマートフォンでも閲覧できる動画教材を利用する。ビジネス研究プロジェクトでは、「新しいスマートフォンアプリを企画する」というテーマで、プロジェクト型授業でアプリの企画を行う。デザイン思考のプロセスを用いてアプリを企画し、企業へ提案する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]