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IoT領域でどこの企業ともつながれるハブになる--ウフル園田CEO - (page 2)

松下康之 山田竜司 (編集部)

2016-07-14 13:19

――IoTというと日本でもリクルートなどが分散処理技術「Hadoop」や「Spark」などにリソースをつぎ込んでいる。ウフルはこれらへの注力は。

 われわれだけですべてのシステム構築を担おうとは思っていません。大企業とベンチャーの協業など、自社の強みと他社の力を融合させて製品やサービスを生み出す「オープンイノベーション」を会社の基本的な姿勢として決めています。例えばHadoopであればトレジャーデータと組んでシステムを構築する、という発想です。われわれの戦略はさまざまなモノのハブになる、ニュートラルな立ち位置で取り組むというのが基本になっています。

――特に注力していることは。

 注力しようとしているのは、IoTとマーケティングの融合です。センサや機器を相互につなぐM2Mの概念にインターネットの領域が加わったのがIoTですが、それをもう少し進めてIoTとマーケティングをつないでサービス化することに関して取り組んでいる企業はまだないと考えています。それがここ10年くらいさまざまなシステムを構築してきて分かったことであり、チャンスがあると思います。

 われわれは、Salesforceの導入支援から始まったマーケティング事業と、さらにIoTと関連した顧客のシステム構築を手がけてきました。必然的にマーケティングとIoT分野を掛け合わせた領域に注力することになったということです。

――IoTとマーケティングの融合という発想について具体的には。

 例えば会社で遅くまで残業していてそろそろ終電がなくなるという時に「そろそろ電車がなくなりますよ」とか「近くのホテルが空いていますよ」とか「食事をするならここがお勧めですよ」とリコメンドしてくれる仕組みを考えています。

 そのやり方も単に「終電は何時何分です」と表示するのではなくてもっとユーザーに便利な方法があると思います。ただ機能を追加するということではなく、クリエイティブな領域です。そういう部分を作りこもうとするとそれはもうアートに近いのではないかと。ウフルにもアートがわかる人材をそろえています。

――IoTの基盤を提供している会社は多くあるがウフルの差別化のポイントは。

 従業員150人程度のウフルのような会社の一番の差別化のポイントは小さいがゆえにどこの企業ともつながれるハブになれる、ということだと思います。ベンチャーや大企業の区別なく色々な製品や会社をつないでいくことができる。IoTに関して言えばデバイスからクラウドまでカバーしなければいけないエリアが非常に大きいので1社で全てはできない。さまざまなプレイヤーと一緒になって提案できる必要があります。

――IoT関連で目指している売り上げはどのくらいか。

 今期が5億くらいだったので倍の10億程度を目指しています。実際にはコンサルティングだけではスケールしないので、ソフトウェアの売り上げを伸ばすこと、それと別にIoTで収集された個人情報以外のデータを販売するような方向です。

――ウフルが考える次のチャレンジは何か。

 例えば要素技術を持ち、専門職の従業員がいる会社は多く存在します。技術と人とビジネスをちゃんとつなげて提供している企業はそんなにないようにも感じています。技術と専門家の知見をきちんとつなげてサービスに落とし込むのがチャレンジです。

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