今週の明言

シマンテック社長が語る「サイバーセキュリティの影響力」 - (page 2)

松岡功

2016-06-24 12:00

 これに対し、日隈氏は次のように答えた。

 「今後はクラウドプラットフォームベンダーに向けて、例えば“Powerd by Symantec”と銘打った技術やサービスを提供するケースも一段と増えてくるかもしれない。クラウドプラットフォームベンダーが自らセキュリティ機能を提供する動きも見受けられるが、専業ベンダーとして長年培ってきた高度なセキュリティ技術には確固たる自信がある。さらにIoT時代を迎えて、Powerd by Symantecによるビジネスは大きく広がっていくと確信している」

 こう説明する中で、同氏が幾度も「シマンテックはテクノロジカンパニーだ」と強調していたのが印象に残った。さらに「日本では個々の企業ニーズにきめ細かく対応したセキュリティサービスを提供していきたい」とも。その先頭に立つ日隈氏の経営手腕に注目しておきたい。

「ソフトウェアで成長してきた会社として恩返しをさせていただきたい」
(日本マイクロソフト 樋口泰行 代表執行役会長)

日本マイクロソフトの樋口泰行 代表執行役会長
日本マイクロソフトの樋口泰行 代表執行役会長

 日本マイクロソフトが先ごろ、プログラミングをはじめとしたコンピュータサイエンス教育の裾野を拡大するため、関連するNPO法人と連携して新たな活動を7月から開始すると発表した。樋口氏の冒頭の発言はその発表会見で、コンピュータサイエンス教育に注力するマイクロソフトの心情を語ったものである。

 新たな活動は「Microsoft YouthSpark Programming for all~全ての子ども・若者に~」と銘打った施策で、コンピュータサイエンス教育へのアクセスが困難な女性、遠隔地在住や障がいを持つ子どもおよび若者にプログラミング学習を施そうというものだ。

 日本マイクロソフトはこの取り組みを、この分野で活動しているNPO法人の「CANVAS」および「育て上げネット」と連携して7月1日から1年間実施する。

 今回の活動は、米Microsoft最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏が2015年9月、全世界でコンピュータサイエンス教育の普及を促進する活動に、今後3年間で7500万ドルの投資を行うと発表した流れを汲むものである。

 会見の内容は関連記事を参照いただくとして、ここでは樋口氏の発言を取り上げておきたい。

 「ITの普及拡大とともに、ソフトウェアの価値がどんどん高まってきており、それを生み出すプログラマーの存在も脚光を浴びるようになってきた。国として企業として、プログラミング技術をマスターしている人材が多ければ多いほど、競争力を高めることができる状況になってきていると感じている」

 「特に最近では、IoTやAI(人工知能)、ロボティクスなどの最新技術と、さまざまな分野の“匠の技”をつなげようという動きも活発になってきており、AI技術者などは引く手あまたとなっている。日本でも国を挙げてコンピュータサイエンス教育に注力しており、われわれとしてもソフトウェアで成長してきた会社として恩返ししたいと考え、今回の活動を始めることにした」

 冒頭の発言は、このコメントの最後の一言を取り上げたものである。樋口氏は会長に就いてから、日本マイクロソフトとして多方面で新たな取り組みを行う際の会見に登場する機会が増えた。それこそが同社の活動範囲の広がりを象徴しているといえそうだ。

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