「最高」を構想したらブロックチェーンに行き着いた--ベンダー座談会(1) - (page 5)

小船井健一郎 山田竜司 (編集部)

2016-09-13 07:00

ブロックチェーンのビジネスシーンへの存在感

 小川氏:企業のユーザーに「ブロックチェーンに取り組みましょう」とご提案されるときに、たとえばIBMはどういったものとしてご説明されるのでしょうか。つまり、「機能面ではこういったものとして使える」とか「非機能面でこういうインフラとして有効である」など、売り込むときの説明の仕方はあるのでしょうか。

 川村氏:説明する相手によって違いますが、ビットコインやブロックチェーンの基本的な優位性や今までとの違いをきっちりとご理解頂くことから始めます。例えば「第三者がいない環境」というだけでもわからない方もいらっしゃいます。まずはそれについて説明したり、そのことによってビジネスプロセスが格段に短縮できると伝えたり、多様性の向上などによるコストメリットがあるという話をしてます。

 顧客と話ししていると、どうしても「自分のビジネスのどこに、どう使えるのか」という話になります。そこはビットコインなどブロックチェーンで活用が期待されているエリアの話をしながら、「こういう例はお客様のビジネスに適合しませんか」というディスカッションを進めています。そこから、この技術の根本的なところを理解して頂いています。

 小川氏:平野さんのところも、顧客から問い合わせがあるのでは。


平野洋一郎(インフォテリア 代表取締役社長)

 平野氏:一番多いご相談は、まだまだ「どういうものか知りたい」という段階です。そのため、テックビューロと組んでブロックチェーンの実証環境を提供しています。私たち自身が実証する以外に、「無料で使ってみられる」というのがとても大事だと考えています。いろいろな企業からも試したいという話がきています。

 やはり、今多いのは「どういうことに使いたい」というより「どういうことに使えるか」です。しかも多いのは、エンドユーザーと同時にシステムインテグレーターからの問い合わせです。提供される方々も確固たるメニューを持って提供しているのではなくて、まだ模索段階なのでしょう。具体的には、たとえば先ほどでた「中央管理ではない」「コストメリットがある」そして「改ざんされにくい」といった特徴はどういうふうに使えるのか、というお問い合わせです。まだ「ケースがあってこうすればバッチリです」と言える段階ではありません。

 ただ、私達がインフォテリアの立場として取り組んでいるのは、金融以外の方々に関心を持っていただくことです。世の中にはアーリーアダプターの方々がいらっしゃいますから、そういう方々と組んでケースを作って、実績を出して広げていきたい。

<2回に続く>

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