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CEATEC JAPAN

「IoTがもたらす豊かな未来に向けて」--富士通の山本氏がCEATECで語ったこと - (page 3)

大河原克行

2016-10-05 19:15

 大規模なスポーツイベントの終了直後には、交通渋滞が発生したり、電車が混雑することになるが、その際にスマホのアプリを使って、帰宅時間を分散させることに成功しているという。単に、混雑情報を提供するだけでなく、近くのショッピングモールと連携して、30分遅い時間の電車に乗る人にはドリンクチケット、1時間あとのバスに乗る人には、レストランでの食事券といったように、スマホを通じた優待クーポンを配布。

 しかも、その際には、個人個人の好みを反映したチケットを配布するという。交通機関の混雑緩和ととともに、ショッピングモールの集客力向上にも貢献し、利用者の満足度も高まる。「交通機関の情報と、ショッピングモールの情報を組み合わせることで、IoTの利用価値が高まる事例」とした。

 山本会長は、「IoTには多くの課題もあるが、大きな期待を持てることには変わりがない。日本経済の発展に向けて重要な役割を果たすことになる」と指摘。「都市化、長寿命化、グローバル化の流れがあるが、これは悪いことではない。問題は、社会がこうした流れに対応できなければ、さまざまな弊害が発生するということ。IoTは変化をチャンスに変える力があり、都市化、高齢化が進む日本は、とくにその恩恵を享受できる」と述べた。

 そして、「IoTの進化は日本の電子情報産業にとっても大きなものになる。IoTの入口であるセンサの市場においては、2025年には日系企業が世界需要の4割を占めると予測されており、輸送機械や産業機械などのIoTが飛躍する領域において、日本の企業は存在感を持っている。また、無線ブロードバンドの普及率は、日本がOECD加盟国のなかでもトップであるように、IoT活用の基盤においてもいいポジョンにある。日本は、IoTで社会課題を解決するためのテストベッドとして最適である」と語り、「2020年の東京オリンピック/パラリンピックは、IoTをはじめとした高度化が進み、日本全体としてさまざまなイノベーションが加速する好機になる。IoTのショーケースとして、世界に示すことができる」と期待を寄せた。

 最後に、山本会長は、「重要なのは、豊かな未来の実現につなげていくこと。これまで人類社会の進化の背景には、テクノロジーの進化があった。蒸気エンジンや電力は産業革命を引き起こし、豊かな社会を実現した。IoTはこれに勝るとも劣らないも大きなインパクトを持つテクノロジー。日本は、技術立国であり、これまでにも数々のイノベーションを実現してきた。IoT時代においても世界をリードしていく役割を果たすべきだと考えている。その際に重視するのは、人を中心に考えること。AIが発達し、ロボットの自動化が進むなかで、これらのテクノロジーが、人を支え、人のポテンシャルを最大限に発揮できるものでなくてはいけない。CEATEC JAPAN 2016を通じて、IoTで実現する豊かな未来のビジョンを多くの人に感じてもらいたい」と締めくくった。

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