仮想現実と拡張現実
仮想現実(VR)および拡張現実(AR)などのイマーシブ(没入型)テクノロジは、個人間および個人とソフトウェア・システムとのやりとりの方法を変革する。VRとARの能力は、デジタル・メッシュと融合し、ハイパーパーソナライズされた適切なアプリおよびサービスとしてユーザーに提供される情報の流れを調整することができる、よりシームレスなデバイス・システムを形成するとGartnerでは考えている。
デジタルツイン
デジタルツインとは、センサデータを使って状態の把握、変化への対応、運用の改善、付加価値の提供を行う物理的なモノやシステムの動的なソフトウェアモデル。デジタルツインには、メタデータ(分類、構成、構造など)、状況または状態(位置および温度など)、イベント・データ(時系列など)、アナリティクス(アルゴリズムおよびルールなど)の組み合わせが含まれる。Gartnerでは、3~5年以内に、数億個のモノがデジタル・ツインによって表されるようになると考えているという。
ブロックチェーンと分散型台帳
ブロックチェーンは、(ビットコインや他のトークンによる)価値交換取引が連続的にブロックへとグループ化された分散型台帳の一種。各ブロックは前のブロックに連鎖され、ピア・ツー・ピア・ネットワークを横断して記録されるが、このとき暗号化による信頼および保証のメカニズムが使用される。ブロックチェーンと分散型台帳のコンセプトは、業界における運用モデルの変革に有望であることから、大きな支持を得つつあり、金融サービス業の周辺だけでなく、楽曲配信やID検証、タイトル登録、サプライチェーンなど多くのアプリケーションが考えられている。
会話型システム
会話型インタフェースで現在焦点が当てられているものは、チャットボットおよびマイク対応デバイス(スピーカー、スマートフォン、タブレット端末、PC、自動車など)だが、デジタル・メッシュはアプリケーションおよび情報へのアクセスや、他のユーザー、ソーシャル・コミュニティ、行政、企業とのコミュニケーションを行う際にユーザーが使用する、拡大しつつある一連のエンドポイントを包含している。
デバイスメッシュは従来のデスクトップ・コンピュータおよびモバイルデバイスの先へ進み、ユーザーがやりとりを行う可能性があるあらゆる範囲のエンドポイントを包含するもので、その進化に伴って接続モデルは拡張するとともに、デバイス間のより大規模な協調的なやりとりが出現し、継続的でアンビエントな(環境に溶け込んだ)新しいデジタル・エクスペリエンスの基礎が築かれるだろうとしている。