HfS Researchに籍を置く筆者が作成したIoT関連の最新レポート「HfS Blueprint Report:Internet of Things(IoT)Services 2016」では、多くの主要XaaSプロバイダーを分析している。一部のプロバイダーは産業インターネット関連のアクティビティと、台頭しつつある革新的なIoT関連のアクティビティの双方に対する能力を有している。現在のところこの市場は、最高の適性やスキルセット、そしてもちろんながらセキュリティ上の能力を見つけ出そうとしている企業にとっての買い手市場となっている。
IoTデバイスとのやり取りに向けて洗練されたデジタルプラットフォームの設計や構築とともに、業務上のパフォーマンスと顧客満足度を改善するために近代的なビッグデータの流れを活用するという、ビジネスの世界で要求されるすべての目標を達成するには、業務の迅速な進化を推し進め、サポートすることに全力を傾ける、スケーラビリティに優れたサービスを展開するパートナーが必要となるのだ。
保守的なシステムインテグレーターは、クラウドコンサルティングやインテグレーションの専門家を争うようにして採用してきている一方で、潜在顧客やクライアントは、互いが接続し合うことで高度に複雑化された世界において、過去のITをむしばんでいた問題が新たな姿で襲ってくるのではないかと懸念している。
これこそが新しいデジタルビジネス時代なのだ。過去の栄光にあぐらをかき、ある分野に特化した設計企業やテクノロジ企業を買収して従来のサービスの脇にマスコットのように添えたとしても、近代的な戦略的業務ニーズに目を向ける潜在顧客やクライアントの期待には応えられない。
多くの企業がひしめくサービス市場において、頼りにされる次世代のビジネスパートナーという地位を獲得できる大きな機会が横たわっている。こうした機会を生かせなければ、現代のニーズに十分応えられない時代遅れのプロバイダーと受け止められるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。