IBM、Agile 3 Solutionsの買収計画を発表--リスク管理ポートフォリオ強化へ

Charlie Osborne (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-01-24 10:40

 IBMがAgile 3 Solutionsを買収する計画であることを明かした。サイバー攻撃が事業に及ぼす影響を把握し、リスク管理を通して自社の防御力を高めるためのツールとプラットフォームを顧客に提供することが狙いだという。

 米国時間1月23日、IBMがプレスリリースで述べたところによると、今回の買収の狙いはIBM Securityのリスク管理ポートフォリオの強化であり、これによって、「C-Suite」ソフトウェアのユーザー、特に取締役会レベルのユーザーはリスクに関して、より詳細な情報を得た上で決定を下せるようになるという。

 金銭面の条件は明かされなかった。

 サンフランシスコに拠点を置く株式非公開企業Agile 3 Solutionsは、統計データやフィードを使いやすくまとめるプラットフォームとダッシュボードを企業に提供し、リスクの把握と、データに関連するリスクパターンの制御を可能にする。

 Agile 3 Solutionsの提供するソリューションは、サイバー脅威に関連するリスク要因を監視、発見、分析し、この情報を視覚化することで、情報を事実や数字より把握しやすいものにする。

 買収は数週間以内に完了する見通し。買収完了後、IBMは「IBM Data Security Services」を通してAgile 3 Solutionsを提供する予定だ。同社はAgile 3 Solutionsのテクノロジを「IBM Guardium」に統合することも計画している。

 さらに、IBMはAgile 3 Solutionsの下請け業者であるRavy Technologiesも買収する意向だ。

 IBM SecurityのゼネラルマネージャーであるMarc van Zadelhoff氏は、「膨大な数の顧客とのエンゲージメントを経て、われわれはセキュリティがバックオフィスからフロントオフィス、そして役員室へと移るのを見てきた。さまざまな機能を備えるIBM Securityの免疫システムにAgile 3 Solutionsを追加することで、われわれのチームは、重要なデータを保護するだけでなく、それがリスクにさらされている理由と、そのリスクを修正する方法も示せるようになる」と述べた。

 「自らの重要なデータが何かを知り、外部や内部の脅威を通してそのデータが悪用される可能性を把握することは、あらゆる組織にとって欠かせないことだ」(Zadelhoff氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]