スタートメニューに関する歓迎すべき変更の1つは、タイルにフォルダ機能が追加されたことだ。以前のリリースでは、スタートメニューへのタイルの追加、サイズ変更、グループ化を行うことができた。今回のリリースでは、大きなタイルと同じサイズの仮想フォルダを作成し、その中にタイルを整理することができる。
以下の例を見てもらえば、意味は一目瞭然だろう。
スタートメニューのタイルをフォルダにまとめて、クリックで展開できるようになった。
タイルフォルダを使えば、複数のタイルをまとめておけるため、スタートメニューのあちこちにOfficeアプリのアイコンが散らばっているようなことにならずにすむ。フォルダをクリックすれば展開されて中身が表示され、アイコンをクリックすればアプリが実行される。
ユーザーインターフェースに対する小さな変更はほかにも数多くある。特に注目すべきは、設定の中の2つの変更だろう。インストールされているアプリのリストが、設定のトップレベルに独立したカテゴリとして設けられた。また、「更新とセキュリティ」には新たにトラブルシューティングの項目が追加された。この項目には、これまで古いコントロールパネルからしか利用できなかった、トラブルシューティング用のツールが収められている。
もっとも興味深い追加機能は、ブルースクリーンのトラブルシューティングツールだろう。筆者自身は、このツールが何かを出力したところを見たことがないが、これは必要なデバッグシンボルがないからかもしれない。しかし最終バージョンが正しく動作すれば、一般ユーザーが初めて、Windowsの機能の一部として、この種の診断情報を利用できるようになるだろう。
Windows Defenderの強化
ごく基本的なアンチマルウェアソリューションとして、極めて控えめなスタートを切った「Windows Defender」は、Windowsインターフェースの中でも重要な要素に位置づけられるようになってきた。今回のアップデートは、その最終形態だと言える。
新しい「Windows Defender Security Center」は、従来のウイルスや脅威保護に関する情報を1つのグループにまとめ、そこにシステムの正常性をチェックするための他の機能も詰め込んだダッシュボードだ。
Windows Defender Security Centerは、各種セキュリティ設定が1つにまとめられたアプリだ。
設定パネルには5つの大項目が表示され、セキュリティ設定が適切に設定されている場合は緑のチェックマークが、問題がある場合には赤い「×」マークが表示される。新しいコンソールには、親が子どものコンピュータへのアクセスを管理できる家族向けオプションが用意されたほか、「デバイスのパフォーマンスと正常性」の中にWindowsのクリーンインストールを実行するための機能も設けられた。