テーマパークなどを運営するハウステンボス(長崎県佐世保市)が統合基幹業務システム(ERP)「HUE」を導入した。人工知能(AI)を活用した業務改革に挑戦し、管理部門の労働生産性を50%向上することを目指す。ワークスアプリケーションズが3月17日に発表した。
「HUE Financials & Strategy」「HUE Expense」「HUE Accounts Payable」「HUE Accounts Receivable」の4製品を導入した。新たな会計システム基盤として活用する。取引先から送られてくる請求書の処理内容を学習し、同類の取引を自動でチェックする仕組みを取り入れている。
また、領収書などの画像を読み込ませると、文字列を自動で解析して該当する項目へと分類する。自動で経費の明細データが作成され、データの入力業務を大きく減らせる。後に続くデータの処理業務についても、人工知能(AI)が業務実績に基づいて処理を先回りし、次にやるべき作業を提案する。
これまでは、テーマパークの営業が終了してから事務処理を行っていた。経費や請求書の処理に月450時間を費やしており、従業員への負担が問題となっていた。テーマパークやレストラン、ホテルなど、さまざまな事業を展開しているため、取引内容も多岐にわたっており、それらを正しく処理するための確認や入力内容の修正に時間がかかっていた。
ハウステンボスの展開する事業(出所:ワークスアプリケーションズ)