本検討会では2016年度に、一般道路における一般車両の自動走行(レベル2、3、4)などの将来像の明確化や、特定した協調領域の深化・拡充に向けた検討などを進めている。
自動運転レベルの定義では、2016年9月、米国運輸省が従来のレベル4から、SAE(Society of Automotive Engineers)のレベル5までの定義を採用したことに伴い、日本もSAEに準拠して見直しを行っている。
レベル4はシステム全ての運転タスクを実施するものの、地理、環境、交通状況などの領域を限定した「高度運転自動化」で、レベル5はシステム全ての運転タスクを実施し領域を限定しない「完全自動運転化」を指す。
出所:自動走行ビジネス検討会報告書『自動走行の実現に向けた取組方針』 2017.3.14
自動走行の将来像では自動運転レベル別に、高速道路、一般道路、更には自家用、事業用に分けて将来像を明確化にしている。
自家用では、高速道路においては、2020年までにレベル2を実現し、一般道路においては、2020年頃に国道・主な地方道において、直進運転のレベル2を実現し、2025年頃には対象道路拡大や右左折を可能にするなど自動走行の対象環境を拡大する。
<高速道路、一般道路における自動走行の将来像(自家用)> 出所:自動走行ビジネス検討会報告書『自動走行の実現に向けた取組方針』 2017.3.14
事業用では、社会ニーズが強い地域や経済性の成立しやすい地域を選定し、必要なインフラを整備をすることで、法的な制度の整備にあわせて、限定地域での事業用のレベル4を実現。順次対象の地域のエリアの広さや数を拡大していく見通しだ。
<高速道路、一般道路における自動走行の将来像(事業用)> 出所:自動走行ビジネス検討会報告書『自動走行の実現に向けた取組方針』 2017.3.14