「Windows 10」は企業への普及拡大が強く望まれていたが、勢いづいているようだ。Gartnerの最新の調査結果によると、85%の企業が2017年中にWindows 10の導入を開始する見通しだという。Windows 10への移行のペースは過去のOS導入より速くなると予想されるとGartnerは述べている。
GartnerはWindows 10移行の決定に関与する米国、英国、フランス、中国、インド、ブラジルの1000人以上のプロフェッショナルを対象に、調査を実施した。
Gartnerのリサーチディレクターを務めるRanjit Atwal氏はプレスリリースで、「組織はWindows 10に移行する必要性を認識している。大企業は、既にWindows 10へのアップグレードに着手しているか、2018年までアップグレードを見送ったかのいずれかだ。これは、レガシーアプリケーションのWindows 10への移行、またはWindows 10移行実施前にそれらのレガシーアプリケーションを置き換える取り組みを反映している可能性が高い」と述べた。
Gartnerの調査によると、Windows 10の評価とデプロイに費やされる時間は、2015年に23カ月だったが、2016年には21カ月まで短縮されたという。
なぜ今アップグレードするのだろうか。約49%の企業は、セキュリティの改善がWindows 10に移行する主な理由だと述べた。Windows 10が2015年に最初にリリースされたとき、同OSによるユーザーデータの使用やプライバシー侵害の可能性について、大きく懸念された。
さらに38%は、Windows 10のクラウド統合機能が移行する主な理由の1つだと述べた。Microsoftのクラウドコンピューティングプラットフォームである「Microsoft Azure」は、企業にとって主要なクラウドインフラストラクチャの選択肢の1つであり、Microsoftの収益源として成長を続けている。
しかし、多くの組織はWindows 10移行の予算を確保するのに苦労しているとGartnerは指摘した。Atwal氏はプレスリリースで、「Windows 10は、ビジネスにとって直ちに重要なプロジェクトとは受け止められていない。回答者の4人に1人が予算に関連する問題を予期していると答えたのは、意外なことではない」と述べた。
Windows 10に移行することで、組織はOSとプラットフォームを新しくするだけでなく、さまざまな新しい端末も利用できるようになる、とGartnerのプリンシパルリサーチアナリストのMeike Escherich氏はプレスリリースで述べた。
提供:Nate Ralph/CNET