デジタル未来からの手紙

総務省謹製、「AI同士が連携する社会」を想定した報告書の中身 - (page 5)

林 雅之

2017-06-26 07:00

 また、AIネットワーク化の健全な進展に関する事項、AIネットワーク上を流通する情報・データに関する事項など、今後の課題も示している。


<今後の課題>
出所: AIネットワーク社会推進会議 報告書2017(案) 2017.6

 今後の課題の中で、筆者自身が最も重視しているのが、「競争的なエコシステムの確保」だ。

 AIシステム相互間の連携が進み、異業種連携が加速してさまざまな事業者の参入することが、新しい付加価値の高いビジネスモデルの創出につながると期待されている。例えば自動車では、下記のように各ステークホルダーがAIネットワーク化に至るようなケースである。


 AI関連のビジネスを創出し、競争的なエコシステム形成を支援する。

 そのエコシステム形成の過程の中で、リスクや課題に対してサポートする仕組みをつくる。

 これにより、すでに起こったAIネットワーク社会の未来に向けて、ビジネスを加速させていく取り組みが益々重要となっていくだろう。

林 雅之
国際大学GLOCOM客員研究員(NTTコミュニケーションズ勤務)。NTTコミュニケーションズで、事業計画、外資系企業や公共機関の営業、市場開発などの業務を担当。政府のクラウドおよび情報通信政策関連案件の担当を経て、2011年6月よりクラウドサービスの開発企画、マーケティング、広報・宣伝に従事。一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA) アドバイザー。著書多数。

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