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データアナリティクスをビジネスに生かす5つの方法--英小売大手のCDOに聞く

Mark Samuels (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2017-08-21 06:30

 英国の小売大手企業Sainsbury'sの最高データ責任者(CDO)を務めるAndy Day氏は、1300店舗の4万製品にわたって収集している大量のデータを、同社の19万人の従業員が最大限に活用できるようにしようとしている。

 同氏は英国の新聞社News UKで2年半CDOを務めたあと、2016年8月に現職に着任した。この記事では、データ主導の企業改革を推進するためにCDOに何ができるかについて、同氏の話を聞く。

1.組織を変える

 Day氏は着任後最初の2カ月間を、同僚たちと話をするために費やした。同氏は200人の人と話し、書きためたノートは650ページに及んだ。Day氏は新たにCDOになった人たちに対して、同様のアプローチを取ることを勧めている。「話を聞くのに時間を費やすことを勧める」と同氏は言う。「人と話をする時間を作り、経験を積んだ人々から知識を吸収すべきだ」

 この情報は、同氏がデータ主導の変化を起こすための戦略を立案するのに役立ったという。同氏は、Sainsbury'sに参加してから上げた2つの大きな成果として、データ環境の整備と社内人材の充実を挙げた。

 組織と業務に関する同氏の新しい提案は承認され、現在は鍵になる人材の獲得を進めている。Day氏は60人規模のアナリティクスの中核研究部門を創設し、優先順位の高いデータの応用分野に取り組んでいる。同氏は、ロンドンでDataIQ Summit 2017が開催された際に行ったインタビューで、「わが社は非常に優れたリーダーシップチームを組織した」と米ZDNetに対して述べている。

 「チームには多くの優秀な人材がいるが、これらの人材を集めたことは、組織にとって大きな勝利だ。わが社は、社内にいる人材を集めて、それを外部の人材で補強するというアプローチを取っている。優秀な人材を抱えていることは、今後データを使った大規模なプロジェクトに取り組む際に大いに役立つはずだ」(Day氏)

2.最先端のイノベーションに取り組む

 Day氏によれば、CDOは未来に目を向け、「最先端のイノベーション」に取り組む役割を持つデータラボ機能を作るべきだという。

 同氏は部門横断的にスペシャリストを集めた小規模なチームを持っており、ほかのCDOに対しても、専従のイノベーションチームを設けることを勧めている。このチームは、各メンバーがそれぞれの部門とのつながりを維持したまま、定常業務のプレッシャーを受けずにイノベーションに取り組める安全な環境を提供するものだ。

 すでに同社の一部の領域では新しいプロジェクトが始まっており、変化を起こすためのさらに大きな計画も準備されている。「例えば、農家に機器を提供してデータを収集し、品質の良い乳牛の繁殖や品質の良いレタスの栽培を支援する取り組みについて、農家と直接話をすることもできる。あるいは、わが社の冷蔵庫にセンサを取り付けて、故障を予想し、サービスの継続性を向上させるという取り組みも考えられる」(Day氏)

Sainsbury
Sainsbury'sのCDO Andy Day氏

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