SAPは米国時間10月19日、2017年第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。新規のクラウド受注の伸びは鈍化したが、通年の業績見通しを上方修正している。
SAPは2017年通年の売上高を234億〜238億ユーロの範囲と予想している。以前の予測から1億ユーロの増加となり、220億7000万ユーロだった2016年からもアップとなる。
通年の営業利益は68億5000万〜70億ユーロと予想しており、2016年の66億3000万ユーロから上昇している。
第3四半期は、非IFRSベースの営業利益が固定通過換算ベースで前年同期比4%増の16億4000万ユーロとなった。
新規クラウド受注は14%増加し、3億200万ユーロとなった。第2四半期は前年同期比33%増の3億4000万ユーロだったが、これを下回る結果となった。
全体のクラウドサブスクリプションとサポートの売上高は固定通過換算ベースで27%増加し、9億3800万ユーロとなった。Reutersによると、アナリスト予想の29%をわずかに下回った。
総売上高は前年同期比8%増の55億9000万ユーロで、わずかにアナリストの予想を下回っている。
SAPはオンプレミスのライセンス販売からクラウドサブスクリプションへの移行を進めており、クラウドサブスクリプションとサポートの売上、ソフトウェアサポート売上の合計を「予測性の高い売上」としている。この売上は、総売上の65%を占めた。この比率は前年同期の64%から1パーセントポイントの上昇となった。
ソフトウェアライセンスとサポートの売上高は前年同期比4%増の37億2000万ユーロだった。
SAPによると、「S/4HANA」の顧客数は6900社を超えたという。これは前年同期から70%の増加となる。同期、600社が新たに契約しており、このうち約40%超が新規顧客という。

提供:SAP
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。