日本発のIoT機器への攻撃が激増--国内IPSから検知

ZDNET Japan Staff

2017-12-18 14:59

 横浜国立大学とBBソフトサービスが12月18日に発表した11月度の「IoTサイバー脅威分析リポート」によると、日本を発信元とする攻撃ホスト数が前月比94倍増を記録した。アルゼンチンを発信元とする短期の攻撃も発生した。


攻撃ホスト数国別順位(出典:BBソフトサービス/横浜国立大学)

 11月は196カ国からの攻撃を観測し、攻撃ホスト数(ユニークホスト)で日本は4番目に多い2万7693ホストが見つかり、初めて上位20カ国に入った。トップは全体の約26%を占めたブラジルで前月から約1.3倍増加し、3位のアルゼンチンも同10倍増となっている。

 国内では、11月14~18日に攻撃ホストが含まれるISPが増加し、大半で100倍近い攻撃ホストの増加が分かった。BBソフトによれば、8月に特定のIPSでIoTマルウェアの感染が広がったといい、今回は国内全域でIoT機器のマルウェア感染が広がったとみている。

 また、11月22~23日にアルゼンチンを発信元とする攻撃、同29~30日にはロンビア、エジプト、チュニジア、エクアドル、アルゼンチン、ウクライナを発信元とする攻撃の急増をそれぞれ観測。BBソフトは、何らかの攻撃活動が実施されたものと分析している。

 しかし、11月に検知されたマルウェア総数は前月比約8%減の853件だった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]