編集部からのお知らせ
解説集:台頭するロボット市場のいま
解説集:データ活用で考えるデータの選び方
展望2020年のIT企業

“ひとり情シス”を攻める外資系PCベンダー

田中克己

2018-03-20 07:30

 米デルテクノロジーズや中国レノボなど外資系PCベンダーが、情報システム担当者1人以下のいわゆる“ひとり情シス”の中小企業にPCやサーバなどの売り込みを強化している。デルの具体策は、「こうしたら、どうか」と助言するコンシェルジュを、1社1社の情シス担当者に配置したこと。これらが功奏し、国内PC市場のシェアは昨年の15%から26%に増加したという。富士通やNECなど国産ベンダーの中小企業市場開拓が手薄なこともあるだろう。

想像以上に深刻化する中小企業のIT活用実態

 デルは2017年11月から2018年1月にかけて、従業員100人から999人の同社ユーザー760社に、担当者数やIT予算、ハードやソフト、サービスなどIT利用状況、セキュリティ被害などについてアンケート調査した。その回答結果から、デル日本法人で広域営業統括本部長を務める清水博執行役員は「ひとり情シスが想像以上に深刻化している」とし、情シス担当者にデルの製品を提案したり、電話やメールで悩みに応えたりするコンシェルジュの重要性を説く。

 IT利用実態調査によると、ひとり情シスの企業は31%にのぼる。うち担当者1人が14%、担当者を置かない企業も17%ある。ただし、IT人材の増強を計画する企業は10%程度だ。IT人材不足というより、人材の採用、育成できない経営状況にあるように思える。もちろん、増強したい経営者はいるが、役割に見合う給与などの処遇が課題になる。残念ながら、デルは給与について調べていない。

 ただし、回答企業の4分の3が、経営者がIT投資に関与している。そのためか、「経営者に近い人材」をアサインする企業が少なくないという。例えば、業務プロセス改善などBPRを担った人材を据えて、経営とITの一体化を図る。なので、情シス担当者にITの専門知識を求めていないのかもしれない。コンシェルジュの存在意義が大きくともいえる。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]