ディープラーニングや機械学習、広い概念としての人工知能(AI)を実用的な場面で活用しようとさまざまな模索がなされる中、それを支えるインフラ環境として、半導体としてのFPGA(Field Programmable Gate Array)に注目が集まっている。
Microsoftの研究者は、10年以上にわたってFPGA分野に取り組んでおり、自社データセンターのすべてのAzureサーバにFPGAを搭載している。先日も、FPGAでAIを高速化する「Brainwave」のプレビューを提供すると自社イベントで発表した。
FPGAは、論理回路設計を間違えても、その場でハードウェア言語にて修正できるという点が優れている。ASICのようなハードウェアの世界にロジックを落とし込んでしまうと、間違っていた場合のやり直しが困難だが、FPGAならすぐに書き換えられる。思い通りの機能を持つ専用回路を、自在に構築できる点が最大の利点と言える。
AWSも、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)の新インスタンスとして、FPGAを活用した「F1」を発表している。
AIなどにおける大量データ処理が増えるにつれ、今後期待されるFPGAに関する記事を集めた。