「ストレージは今後もしっかり開発して日立ブランドで提供していく」
(日立製作所 後藤照雄 ITプロダクツ統括本部プロダクツビジネス本部長)

日立製作所の後藤照雄 ITプロダクツ統括本部プロダクツビジネス本部長
日立製作所が先頃、ハイエンドクラスの高性能・高信頼を実現するミッドレンジ・フラッシュストレージを国内外で販売開始すると発表した。同社システム&サービスビジネス サービス&プラットフォームビジネスユニット ITプロダクツ統括本部プロダクツビジネス本部の本部長を務める後藤氏の冒頭の発現は、その発表会見の質疑応答で、同社が4月に発表した「サーバやストレージの生産を外部に委託」との動きを受けてストレージ事業のスタンスを問われて答えたものである。
今回、ストレージの新製品を投入した背景について後藤氏は、「近年、企業の情報システム部門には、既存の基幹業務システムのさらなる効率運用に加え、新規ビジネス創出に向けたデータ分析システムなどを迅速かつ柔軟に、適切なコストで導入・運用することなどが求めれている。当社は今回、これらの多様化ニーズに応えるため、“データセンターモダナイゼーション”の取り組みのもと、『VSPファミリー』のミッドレンジモデルを刷新し、従来のハイエンドモデル『VSP G1000』を上回る高性能な最上位モデルを含めたフラッシュストレージを提供する」としている。
新製品の詳しい内容については関連記事をご覧いただくとして、ここでは後藤氏の冒頭の発言に注目したい。同社がサーバやストレージの生産を外部に委託することについては、2018年4月5日掲載の「一言もの申す」連載コラム「日立が『コンピュータメーカー』の旗を降ろす背景」を参照していただきたい。
今回の会見でも、後藤氏は図を示しながら、モノづくり強化の取り組みについて、「日立ストレージの高品質なモノづくり力と、ユー・エム・シー・エレクトロニクスのボリュームオペレーションのコスト競争力を合わせて、競争力のある新たな製造業のビジネスモデルを確立していく」と説明した。
果たして、思惑通りのモノづくり強化につなげることができるか。注目しておきたい。

図:ストレージにおける外部生産委託の仕組み