第一三共エスファは、音声入力キーボードアプリ「AmiVoice SBx」を医療情報担当者(MR)向けに導入した。アドバンスト・メディアが5月8日に発表した。
2018年9月25日に厚生労働省から「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」が開示され、口頭での説明などを含む、販売情報提供活動における業務記録の作成と適切な保管が求められるようになっている。第一三共エスファでは、こうした背景の下、さらなるコンプライアンス強化と業務効率化を目的に今回の導入を決定した。
利用イメージ(出典:アドバンスト・メディア)
AmiVoice SBxは、スマートフォンへの音声入力だけで簡単にテキストを作成することができるiOSアプリで、システムなどの新規開発を行うことなく、インストールだけですぐに利用できる。キーボードを使用するものであれば、入力先を問わず、独自アプリやメール、メモ帳、ブラウザーなどどこにでも音声認識が使用できる。
また、文字変換を指定する単語登録機能や、定型文登録など、ユーザーごとにカスタマイズが可能で、一般ビジネス向け/金融業向け/保険業向け/製薬業向けの4つの音声辞書が選択できる。さらに企業ごとに個別の音声認識エンジンのカスタマイズが可能となっている。
第一三共エスファでは、これまで主にキーボード入力やフリック入力で、業務記録を作成していたが、音声入力は時間や場所を選ばないため、顧客訪問時の移動時間や待ち時間などの隙間時間を有効活用でき、エビデンスの確保をサポートできる。同社では、これまでiPhoneを使った報告自体、普及が進んでいなかったが、AmiVoice SBx導入後は、多くの利用者がインストールし利用を開始しているという。