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勢い加速するクラウドコンピューティング--2019年これまでと今後

Forrester Research (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2019-05-28 06:45

 2018年末、われわれForrester Researchのクラウドチームは、クラウドコンピューティングがデータセンターからモバイルデバイス、エッジまであらゆる面で、エンタープライズのデジタル変革を加速するという大胆な予想を示した。そして、その予想は正しかった。企業の需要は爆発的に増加しており、毎月のように新たなクラウドプラットフォームサービスが登場している。またパブリッククラウドサービスは現実的なものになり、企業のデータセンターにも入り込んできた。

 2019年が3分の1終わった今、クラウドを巡る状況はどうなっているだろうか。率直に言って、非常にうまくいっていると言うべきだろう。クラウドへの移行は加速しており、たった3年前にわれわれが予想したよりもずっと速く普及が進んでいる。またクラウドベンダーのイノベーションのペースは驚異的で、売上高も大幅に増加した。この記事では、Forresterの2019年のクラウドコンピューティングに関する予想のうち3つを紹介し、2019年を3分の1終えた今の状況を確認してみよう。

  1. 大手パブリッククラウドプロバイダーの規模はさらに拡大し、エンタープライズの支出は増加し、中国が破壊的改革を推進する。2019年第1四半期終了時点では、Amazon Web Services(AWS)の2018会計年度第4四半期の売上高が前年同期比45%増の74億3000万ドルを記録し、Microsoft Azureの売上高は76%伸び、Alibabaのクラウド部門の四半期売上高は10億ドルに迫っている。パブリッククラウド市場はForresterの予想を上回る好調ぶりを見せており、わが社は2019年第2四半期にグローバルパブリッククラウド市場に関する予想を改訂して発表する予定でいる。(クラウド市場の市場規模は、2300億ドルを超えると予想される。2016年には1000億ドル強だったことを考えれば、大変な伸び方だ)
  2. コンテナ、Kubernetes、サーバーレスコンピューティングが中核的なエンタープライズアプリケーションを様変わりさせる。実際、われわれが予想したとおり、コンテナ化の流れは後戻りできない状況まで進んでおり、2019年に入ってからの数カ月間にForrester Researchの企業クライアントが直面したもっとも困難だが刺激的な課題は、どこからコンテナ化に手を着けるべきか、どうすれば「クラウドネイティブ化」のメリットをできるだけ早く受けられるか、開発プラットフォームをゼロから構築すべきか、あるいはDocker、IBM、Pivotal、Red Hat、VMwareなどの急速に成長しているエンタープライズ向けコンテナプラットフォームの1つを導入すべきか、Alibaba、AWS、Azure、Googleなどのパブリッククラウドコンテナプラットフォームで始めるべきか、といったものだった。今や選択肢は非常に多様になっており、どんなスキルレベルの企業でも、どんな開発ニーズを持っていても、どんな経営目的であっても、対応できるコンテナプラットフォームが存在する。
  3. プライベートクラウドに対する3つのアプローチが現実化する。クラウドプラットフォーム導入の次の波が、企業のデータセンターとパブリッククラウドの両方に同時に押し寄せることは明白だ。クラウドのツールや技術を活用したエンタープライズアプリケーションの変革をスタートさせる許可を得たり、そのための再トレーニングが終わるのを待つ余裕のない企業は、クラウドサービスのオンプレミス版(特に開発プラットフォーム)を求めている。また企業は、それらのクラウドサービスには、自分たちが熟知しているパブリッククラウドサービスと整合性のあるものを使いたいと考えている。この要求に応えるために、Azureは「Azure Stack」の新バージョンを発表し、Googleは「Anthos」をリリースし、AWSでさえ、オンプレミス向けサービスである「Outposts」の計画を発表した。

 クラウドを検討する理由が、次なる優れた顧客体験を実現するためであるか、既存の仮想化データセンターの大部分をリホストするためであるか、最も重要で中核的な業務アプリケーションのリファクタリングや再構築を行うためであるかに関わらず、企業は今こそ取り組みを始めるべきだ。

 今や、必要な時にいつでもクラウドサービスを利用するための手段が非常に多く存在する。ファイアウォールの裏側でも、世界的に分散しているパブリッククラウドでも、マネージドホスティングプロバイダーでも、エッジにあるネットワークに接続されたデバイスでも利用できる。ただし、中核的なレガシー業務アプリケーションが、パブリッククラウドやプライベートクラウドで実行されている例はまだごく一部だ。これからが真の始まりだと言えるだろう。

クラウド

 --Forrester Researchのバイスプレジデント、プリンシパルアナリストDave Bartoletti

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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