日立、Lumada向けプロダクト第1弾--オールフラッシュストレージなどを刷新

藤代格 (編集部)

2019-10-18 07:15

 日立製作所(日立)は10月10日、エンタープライズ向けのフラッシュストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP) 5000」シリーズを発表した。同日から販売する。

 また、エッジでのデータの処理や分析に特化したサーバー「HA8000E」シリーズとして「EL300」、ストレージ向けサービス「データ保護ソリューション」、ハイブリッドクラウド環境向けのトータルソリューションとしている「IT基盤ユーティリティ」サービスなど、10月31日から提供する製品、サービスをあわせて発表。今後提供予定のサービスとともに、「Lumada」事業を支えるプロダクトポートフォリオとして刷新したラインアップの第1弾になるという。

“照らす、輝かせる“+“データ”の造語になるという(出典:日立)
“照らす、輝かせる“+“データ”の造語になるという(出典:日立)
位守弘充氏
位守弘充氏

 Lumadaは、サーバーやストレージといった日立のデジタル関連の製品、クラウドサービスなどで構成される各プラットフォームの総称。日立の情報技術(IT)と、107年超の歴史がある工場などで活用する制御技術(OT)を合わせ、ノウハウとともに提供するという。日立製作所のITプロダクツ統括本部 事業主管の位守弘充氏は「ユーザーとともに“協創”し、問題を解決するデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献する。今回のITインフラ強化はその一環」と説明する。

Lumadaビジネスの概要イメージ(出典:日立)
Lumadaビジネスの概要イメージ(出典:日立)

ストレージの焦点はマルチクラウド対応と効率化の追求

筐体とNVMeドライブ 筐体とNVMeドライブ
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 スケールアウト型の大企業向けブロックストレージであるVSP 5000シリーズはオールフラッシュアレイの「VSP 5100」と「VSP 5500」、ハードディスクドライブ(HDD)も搭載するハイブリッドフラッシュアレイ「VSP 5100H」と「VSP 5500H」の4機種で構成。多数のコントローラーを密統合させつつ、コントローラー間のデータ転送を効率化するという独自開発のインターコネクトスイッチを搭載した新アーキテクチャー「Hitachi Accelerated Fabric」を採用している。柔軟性と俊敏性を向上させ、障害発生時には自動で冗長性を回復できるという。VSP 5500を従来モデルとなる「VSP F1500」と比較した場合、データアクセス性能は最大2.3倍向上するとしている。

 HDDの接続規格であるSASドライブとともにソリッドステートドライブ(HDD)の接続規格であるNVMe(Non-Volatile Memory Express)ドライブを混載。さまざまな環境下、適切なコストでの用途に応じた柔軟なドライブ構成を実現し、従来の基幹ビジネスとデジタルビジネスを共存させるという。

 また、コンテナー管理ソフト「Docker」「Kubernetes」「OpenShift」などと連携できるプラグイン「Hitachi Storage Plug-in for Containers」を搭載。開発環境を容易に本番移行でき、迅速、効率的に開発できるとしている。

VSP 5000シリーズ特長(出典:日立)
VSP 5000シリーズ特長(出典:日立)

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