日本IBM、ソフトバンク、TBCASoft--通信事業者向けブロックチェーン活用で戦略的提携へ

NO BUDGET

2019-10-31 06:00

 日本IBMとソフトバンク、米TBCASoftは、通信事業者向けのブロックチェーンソリューションを活用した戦略的提携の構想について発表した。

 この提携構想はキャリア間ブロックチェーン技術を活用して、通信事業者やその携帯電話利用者に新しいサービスの提供を目指すもの。TBCASoftは技術とソリューション、日本IBMはブロックチェーン技術やブロックチェーンネットワークの導入と拡張のノウハウおよびソフトウェアソリューション、ソフトバンクは通信事業者としての知見を提供する。

 具体的な協業は、TBCASoftとソフトバンクなどが設立した通信事業者のグローバルブロックチェーンコンソーシアム「Carrier Blockchain Study Group(CBSG)」を通して行っていく。

 TBCASoftは、既に世界の通信事業者18社が参加するキャリア間ブロックチェーンネットワークを構築。これは、国際決済やID情報管理および通信のサプライチェーンなど、業界特有のユースケースをサポートするように設計されている。

 CBSGによって実用化される最初のアプリケーションは、キャリア間決済システム(CCPS:Cross-Career Payment System)で、旅行中の携帯電話ユーザーが海外でも現地n店舗で自身のモバイル決済アプリケーションを使用できるようになる。

 日本IBMはTBCASoftと密に連携し、世界の約8割の通信事業者と協業する経験を生かしてエコシステムの拡張を支援していく。TBCASoftはそのブロックチェーン基盤として「IBM Blockchain Platform」を使用し、複数のクラウド環境で利用可能なオープンテクノロジーを提供する予定だ。ソフトバンクは、CCPSを最初に採用した企業として、2020年にこの決済システムを首都圏中心に本格導入することを目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]