MicrosoftとCisco Systemsは米国時間3月3日、顧客のIoT配備の迅速化を支援するための新たな提携を発表した。この提携により、CiscoのIoTネットワーク用機器には、IoT向けのフルマネージド型クラウドサービスである「Azure IoT Hub」に直接接続するソフトウェアがあらかじめ搭載されるようになる。
CiscoのIoTゲートウェイが「Cisco Edge Intelligence」ソフトウェアによってAzure IoT Hubとその「Device Provisioning Services」に接続されることで、デバイスの大規模なプロビジョニングと管理の簡素化が可能になる。そしてITチームと運用チームはOPC Unified Architecture(OPC UA)やModbusのような業界標準プロトコルを用いてIoT Hubへのテレメトリーデータのパイプラインを構築できるようになる。当該データがいったんIoT Hubに収容されれば、「Azure Stream Analytics」や「Azure Machine Learning」といったサービスを用いてIoTアプリケーションを開発できる。
Microsoftはブログへの投稿に、これはAzure IoTアプリケーション開発に弾みを付ける「キックスターター」とでも言うべきものであり、顧客はAzure IoTレディーなゲートウェイを追加することで既存のCiscoネットワークを活用できるようになるとしている。
Ciscoはブログで、他の分野でもAzure IoTとの統合を拡大していく計画だとしている。
コンピューティングリソースやネットワーキングデバイスがより強力になる中、企業はエッジからのさらなるデータの活用を強化しようしている。Gartnerは、2025年までにエンタープライズデータの75%がエッジで生成されるようになると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。