インテルとUdacity、エッジAI開発者向けの学習プログラムを開始

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-04-20 11:22

 IntelとUdacityは、エッジでのディープラーニング(DL)モデルの開発や配備の方法について学ぶ開発者を支援するために、「Intel Edge AI for IoT Developers Nanodegree Program」という新たなナノディグリープログラムの提供開始を発表した。同プログラムは「Intel Distribution of OpenVINO」と呼ばれるツールキットを採用しており、人工知能(AI)を活用したエッジ機器の開発や配備の迅速化を目的としている。

 エッジ側でのデータ収集/処理が増加するにつれ、エッジでのAIソリューションの開発は、医療から製造業までさまざまな業界で急務になるはずだ。IntelのJonathan Ballon氏が述べているように、エッジで用いられるAIモデルの開発や配備には、多くの開発者が身に付けていない特殊な知識が必要となる。

 IntelのIoTグループでゼネラルマネージャーを務めるBallon氏は声明で、「学生はクラウド向けのディープラーニングモデルの構築と配備の手段を学んできた」とし、「われわれはUdacityとともに、現実世界のデータ生成場所、すなわちエッジで活躍できるAI開発者を育成する。エッジ機器上へのモデルの直接配備を最適化するには、電力や、ネットワークの帯域幅/レイテンシー、多様なコンピュートアーキテクチャーといった固有の制約条件に関する知識が必要となる。このプログラムが提供するスキルによって開発者、そして開発者を雇用する企業は、さまざまな分野を横断する現実世界のアプリケーションで学んだ知識を導入できるようになる」と説明している。

 この新プログラムを完了するには3カ月ほどを要する見込みだ。プログラムの受講者はOpenVINOツールキットを利用することになる。このツールキットを用いることで、開発者は高水準言語のC++やPythonの推論エンジンAPIを通じて、学習済みのDLモデルとアプリケーションロジックを統合し、配備できるようになる。さらに受講者は、現実世界の3つのプロジェクトを完成させ、Udacityのレビューアーネットワークでのレビューと評価を受けることになる。

 プログラムを完了した学生は、Udacityの卒業認定証を受け取ることができる。

 またUdacityとIntelは、プログラムの一部のコンテンツを「Intel Edge AI Fundamentals with OpenVINO」という新規プログラムを通じて無償で提供している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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